そういえばどこから入ってる? 高速の料金所やSA・PAで働いている人の通勤方法とは

この記事をまとめると

■高速道路の料金所にはスタッフが常駐

■SA・PAにも勤めている人がいる

■彼らはどのように通勤しているのだろうか?

SA・PAには従業員用の駐車場がある

 最近はETCの普及で減ったとはいえ、料金所は無人ではない。有人の現金車用のブースがあるし、無人に見えてもなにかあったときに対応するスタッフがいる。ETCが普及する前は、多くのスタッフがいたわけだが、どうやって通勤しているのだろうか。郊外の料金所だけでなく、首都高などの都市高速でも料金ブースしかないように見えるところはたくさんあるだけに不思議だ。

 じつはその昔、首都高の料金所で働いている人が隣人にいたので聞いたことがあるが、その人は近所のブースまで歩いて通勤していた。というか、歩いて通うために引っ越してきたとのこと。都市にある高速なら、普通に料金所に通うか、事務所に一旦集まって、送迎バスで送り迎えしてもらうということもある。

 また郊外の高速道の場合は近くに事務所があって、そこにマイカー通勤するのも可能。家へはさすがに送り迎えはしてくれないので、マイカーしかないというのが実際だ。もちろん近所に家があれば徒歩で通勤してもかまわない。場所が特殊で一見するとどうアクセスすればいいのかわからないだけで、通勤については普通と言っていい。

 ちなみに勤務時間は24時間だったりして、イメージとしてはタクシーの乗務に近い。ただ、ふたり勤務の上、休憩も多くて、風呂に入れたり、仮眠が取れたりする。またローテーションがしっかりと組まれているので残業もないし、休みもしっかりとあるので、激務とまではいかないと前出の隣人は言っていた。公共施設に近いので、ホワイトな職場なのかもしれない。

 そして料金所と同じようにどこからやってくるのか不思議なのが、サービスエリアやパーキングエリアのスタッフだ。こちらは裏側、つまり高速道路からはアクセスできない、一般道側に従業員用の駐車場があり、離れたところに駐車場がある場合は通路を通って行き来する。従業員も高速道路の利用者と同じ場所に止められるようにするには裏からの通用門を付けなくてはならないし、混雑時期にユーザーと同じ場所に止めるというのも考えものだ。

 ただし、アクセスがまったくできない場所にあるSAやPAもあって、わかりやすいところでは東京湾アクアラインの海ほたるPAは裏から通うことは不可能。保守用のサブトンネルがあるが、歩いて通える距離ではない。そのため、陸地の川崎もしくは木更津から送迎バスが出ている。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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