ホンダの歴代ハッチバックモデルを振り返る! (2/2ページ)

個性的なモデルが多数!

コンチェルト

 シビックの上級モデルとして1986年に登場したコンチェルト。当時、ホンダが提携していたローバーと共同開発したことが話題を呼んだクルマです。

 ちなみにローバーからは200シリーズや400シリーズとして同車が販売されていました。

 コンチェルトと聞いてセダンを連想する方も多いかもしれませんが、4ドアセダンとともに5ドアハッチバックも用意されていました。

 シビックをベースとしながらも室内には木目調パネルや本革シートが配されるなど、小さな高級車を目指して開発。全高が低いモデルが主流だった当時のホンダ車とは違い、1395mmと比較的背が高く仕立てられていたことも特徴といえるでしょう。

 発売当時はバブル経済真っ只中。小さな高級車ではなく大きな高級車がバンバン売れていた時代だったこともあり、コンチェルトは1代で廃止されてしまいます。

 なお、後継モデルとなるドマーニに、ハッチバックは用意されませんでした。

アヴァンシア

 いまやセダンとともに国内ではすっかり人気を失ってしまったステーションワゴン。ただ、1989年にデビューした初代レガシィツーリングワゴンの登場をきっかけに、1990年代は国内でステーションワゴンブームが巻き起こっていました。

 その波に乗るべく新世代のステーションワゴンとして1999年に登場したのがアヴァンシアです。

 ステーションワゴンではなく「4ドアクラブデッキ」とホンダが呼ぶアヴァンシアは、先に紹介したアコード・エアロデッキの再来ともいえるスタイリングを採用。エアロデッキとは異なり5ドアハッチバックとなりますが、多くの人がその当時、「エアロデッキの生まれ変わり」との印象を持っていました。

 その当時はいまより「ホンダ車=スポーティ」とのイメージが強かった時代でしたが、アヴァンシアはスポーティというよりラグジュアリーな雰囲気が漂う、ある種、異質なホンダ車でした。インテリアもバタ臭さ(死語)満載。好きな人にはたまらないムードを備えたハッチバックでした。

 ただ、そこまで好きになってくれる人が多くなく、販売は低迷。2001年のマイナーチェンジでは足回りなどに専用チューニングを施したスポーツグレードを設定するなど、コンセプトがぶれまくります。

 その結果、残念なことにアヴァンシアも1代限りでブランドが消滅してしまいました。

エディックス

 個人的なイメージですが、ハッチバックを備えているもののミニバンは「ハッチバック車」と違うように思えます。ただ、2004年に登場したエディックスは別。セグメント的にミニバンに属するのでしょうが、変わり種ハッチバック車と位置づけたいクルマです。

 エディックスとはミニバンのストリームをベースに、1列目シートに3人、2列目シートにも3人乗車可能な3(人)×2(列)レイアウトを採用したコンパクトミニバン。3列シートを備えるミニバンと比べて全長を短くできるメリットを有しています。

 このレイアウトはすでにフィアット・ムルティプラが採用していましたが、エディックスは国内での使用を考えて全幅を1795mm(ムルティプラは1875mm)に押さえていました。

 当然、横並びで3人乗車は大人だと辛いのですが、そこはホンダ。1列目、2列目それぞれの中央席はスライドが可能なV字パッケージを採用したことで、大人6名乗車でも無理なく乗車ができました。

 いま考えてもなかなか革新的だったシートレイアウトを備えていたエディックスですが、3列シートを備えたミニバンと比べてユーティリティ性能が劣ったからなのか人気を得ることができず、アヴァンシア同様、マイナーチェンジでスポーティグレードを追加するなどしましたが不発。このクルマも1代限りでブランドが消滅してしまいます。

まとめ

 ホンダが発売してきたハッチバックを振り返ると、やはり個性的なモデルが多いことがわかります。

 ただ個性が強すぎて残念な結果に終わるモデルも少なくありませんでした。とはいえ、そんなチャレンジを試みることでホンダのファンになる人が多いのは確かです。

 現行型フィットの販売が歴代モデルに比べてやや人気薄なのは、ファンが望むチャレンジスピリットが弱いからなのかもしれません。


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