マイルドハイブリッドシステムやデジタルディスプレイなどの先進的な技術で進化したベストセラーSUV! メルセデス・ベンツ新型GLCが初のフルモデルチェンジを実施 (2/2ページ)

オフロードでの走破性を高める新たな技術も搭載

 パワートレインは、2リッター直4クリーンディーゼルターボエンジンを搭載。エンジン単体では最高出力197馬力・最大トルク440Nmという力強い性能を発揮する。さらに、最大で23馬力・205Nmのブーストを可能にしたISGと呼ばれるマイルドハイブリッドシステムが与えられており、9速ATとの組み合わせによるスムーズな加速を実現した。

 また、新型GLCの走行モード「ダイナミックセレクト」に、新たに「オフロードモード」が加わった。このモードを選択すると、車高が約15mm上昇してトランスミッションもオフロードモードに切り替わる。これにより雪道や悪路での走破性も高められている。さらに、急な下り坂での安定した走りをサポートするDSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)や、360°カメラによるフロント下部の路面映像を仮想的に映し出すことで大きな石や深い窪みなどの障害をいち早く確認できる「トランスペアレントボンネット機能」などにより、オフロード走行における頼もしさがこれまでのモデルから格段に進化している。

 加えて、新開発の機能「オフロードスクリーン」も標準装備する。この機能を作動させると、コックピットディスプレイに車両の傾き、路面勾配、標高、経度緯度、コンパス、車速、エンジン回転数を表示。また、メディアディスプレイには、周辺地形におけるGLCの姿勢、フロントホイールの操舵角、オプションのリアアクスルステアリング搭載車にはリアホイールの操舵角などを表示する。これにより、オフロード走行で大切な情報を一画面で確認できる便利な機能となっている。

 安全運転支援機能についても抜かりはない。同社のフラッグシップモデルのSクラスと同等のシステムに加え、新たな機能も搭載されている。例えば、ステレオカメラと360°カメラを併用して高速道路上での車線中央の維持が精密になった「アクティブステアリングアシスト」や、道路上でのアクシデントに対するドライバーの反応が遅れた際に警告音を鳴らし、走行中に反応がなければ徐々に減速して停車までを自動で行う「アクティブエマージェンシーストップアシスト」など、先進的な安全装備が新たに追加された。

 新型GLCのグレードはディーゼルエンジンの220 dのみで、価格は820万円となっている。

 メルセデス・ベンツの新型GLCは、モダンなエクステリアに質感の高いインテリアを組み合わせたプレミアムミドルサイズSUVとして見事な変貌を遂げた。さらに、最新の安全運転支援機能と卓越したオフロード走行機能の数々を惜しげもなく搭載したことで、これまで以上に隙のないクルマになっている。もうしばらくの間、GLCがメルセデス・ベンツのベストセラーモデルであり続ける可能性は高いだろう。


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