マツダ・AZワゴンとは? 内装・外装の特徴を解説! (2/2ページ)

現在はフレアの名称で販売

 先程もお伝えしているように現在、ワゴンRのOEMをマツダはAZワゴンではなくフレアとして販売しています。

 AZワゴン同様、ワゴンRのフルモデルチェンジに合わせて初代は2012年、現行モデルとなる2代目は2017年に登場しました。

 現行モデルは優れたパッケージングを備えるとともに、いまどきの軽自動車に必要な先進安全装備や、モーターで低燃費をアシストするマイルドハイブリッドを備えるなど、AZワゴンから大きな進化を遂げています。

AZワゴンとワゴンRの違い

 先程からお伝えしている通り、AZワゴンはワゴンRのOEM。多くのOEM車がエンブレムなど見た目やバリエーションは一部の違いしかありません。

 AZワゴンも同様で、ワゴンRとの違いは大きくありませんが、それでも異なるポイントは存在します。その違いを見ていきましょう。

 まず2代目は、ワゴンRに用意されていた4ドア(運転席側のリヤドアが無し)がラインアップされず、すべての仕様が5ドアとなっています。

 とはいえ見た目は初代、2代目ともエンブレム以外に違いはありませんでした。ただ、2代目の後期モデルから当時マツダが進めていたペンタゴングリルをAZワゴンにも採用。また3代目はリヤコンビランプも専用デザインを与えられています。

 4代目も引き続きペンダゴングリルを採用。ただし、リヤコンビランプ周りのデザインはワゴンRそのままになりました。

AZワゴンの特徴

パッケージング

 AZワゴンは軽自動車業界に大きなインパクトを残した初代ワゴンRをベースにしていることで、広い室内空間と使い勝手の良いパッケージングが大きな特徴。ワゴンR同様、ユーティリティが高いところが多くのユーザーから支持されています。

デザイン

 AZワゴンのベースとなるワゴンRは生活の道具をコンセプトに開発。いまだに評価が高い初代はデザインのトレンドに振り回されず室内空間を重視。短いノーズを前に突き出す、当時としては斬新なフォルムを採用しました。

 その後、初代のコンセプトを受け継いたデザインを踏襲しながらモデルチェンジを繰り返しています。

パワーユニット

 初代から4代目までパワーユニットはワゴンRと同様。モデルによりエンジン型式は異なりますが、660cc直3のNAとターボをそれぞれ用意しています。

 エンジンに組み合わされるトランスミッションは初代、2代目が5速MTと3速&4速AT、3代目が5速MTと4速AT、4代目には当初5速MTと4速ATが用意されましたが、後にCVTが追加されました。

AZワゴンの中古車相場は?

 現在、中古車市場で販売されているAZワゴンは4代目が530台、3代目が135台、2代目は5台、そして初代はわずか1台となっています。

 台数が一番多い4代目の中古相場は1000円〜75万円、3代目が1〜50万円。ちなみにベースモデルのワゴンRは4代目が全国で3230台販売されていて中古相場は1000円〜93万円、3代目は990台販売されており中古相場は1000円〜60万円となります。

まとめ

 マツダファンにとってもAZワゴンは、正直そこまで感心がないクルマでしょう。ただ、ワゴンRをベースとしながらも多くのOEMがエンブレム以外、ベース車と見た目の差がないことに比べて専用のフロントマスクを装着するところなどマツダのこだわりを感じます。

 すでにブランド自体がなくなりましたが、AZワゴンという軽自動車があったことを覚えておきましょう。


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