オシャンなのにバカっ速とかもはや無敵かよ! ギャップ萌え必至のコンパクト車5選 (2/2ページ)

国産コンパクトもアツい!

 3台目は、トヨタから限定100台で2013年に発売された、全長3mを切るマイクロコンパクトのコンプリートカー、iQ GRMN。横から見るとリアルチョロQみたいなフォルムですが、デザインもインテリアも大人向けの上質感ある作りになっており、ノーマルのiQは発売当時、パリの街中などでよく見かけるほど、欧州の人たちにウケていました。

 それを、赤と黒のツートーンとなるステアリングやバケットシート、大きなタコメーターなどでスポーティに仕立てたiQ GRMN。パワートレインは1.3リッターのスーパーチャージャー+6速MTを搭載し、この小さなボディで122馬力の高出力を達成。軽自動車のほぼ2倍なので、発進からアドレナリン全開のダッシュが味わえます。でも、クラッチの操作感は軽いし、つながりもスムース。足はやや硬めだけどゴツゴツ感が強いわけでもなく、あくまで大人のスポーティといった感覚で乗れる1台です。

 4台目はもう1台国産車から。ギャップ萌えのコンパクトといえば、ちょっとクラシカルでエレガントな見た目の日産マーチボレロA30。これは2016年に日産のコンプリートカーを手掛けるオーテックジャパンの創立30周年を記念して作られたもので、なんと限定30台のスペシャルカーでした。

 シャシー/ボディはトレッドを約90mmも広げ、全幅がノーマルより145mmも拡大した1810mmとなっています。大きく張り出した前後のフェンダーが特徴的で、ドアを開ければフロントにはレカロのスポーツシートが2座。すでにギャップ萌えのやる気マンマン加減がすごいですが、エンジンにはレース部門を手掛けてきた匠によって磨き上げられた、高回転化された1.6リッター直4エンジンが搭載されています。

 5速MTで操るその走りは、まさにホットハッチ。でも、街乗りでもハードではない乗り味も残されているので、日常からワインディングまで楽しめるコンパクトカーになっています。

 5台目は、全長4m以下のオープンカーでこんなにオシャレなモデルはほかにないと思えるほど、街ゆく人の目を釘付けにするルノー・ウインド ゴルディーニ。青空のようなブルーのボディに2本のホワイトストライプが入り、コーディネートするかのようにサイドミラー、フロントグリル左右、ルーフカバーカウルもホワイトなのがまたオシャレです。

 そして、インテリアには、アクセントにブルーを使うところがセンスよし。ドアを開ける時にはヒンジじゃなくて、ストラップを引くようになっているところなど、使い勝手はともかく、フランスらしい遊び心を感じますね。肉厚の本革シートも、座り心地に定評のあるルノーだけに、見た目はスポーティでも心地よい感覚です。走り出せば、134馬力の1.6リッター直4エンジンは3000rpmあたりからグッと鋭い加速を見せ、4000rpmを超えると野太い音で気分を煽ります。

 コーナリングではしなやかな足のよさが生きて、コンパクトでオープンだとは思えない剛性感にびっくり。なんだか、もっと大きなスポーツカーを運転しているような気持ちになってくるところもギャップ萌えです。

 ということで、いろんな国、いろんなメーカーのそれぞれの感性と技術を駆使した、ギャップ萌えなコンパクトカーたち。今後も新たなモデルの登場を楽しみにしていきたいですね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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