なんか違和感たっぷり!? 見ようによっちゃオシャレと言えなくもないオープンSUV4選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■SUVでありながらオープントップを採用したモデルを紹介

■日本で販売されていたモデルは少ないが海外では人気が高い

■マイバッハのGクラスを日本の有名人が所有しているという噂もある!?

誰もが振り返るオープンSUVはいかが?

 あるはずのものがないと、ヒトは不思議に思うもの。いつもフサフサしたヘアスタイルだった上司が、ある日いきなりヅラなしで出社してきたら「なんだか新鮮だなぁ」とか「トップがないと軽やかなスタイリング!」みたいなインプレッションを抱くかもしれません。クルマの世界でも同様で、オープンやカブリオレといった「新鮮」で「軽やか」なモデルが人気を博しているのはご承知のとおり。

 とりわけ、流行りのSUVなら新鮮味はマシマシなわけで、これからどんどん流行る予感がします。いまは違和感が先行するかもしれませんが、上司のヅラと同じく、見慣れてしまえばそれがデフォルトとなるのは時間の問題ですからね。

ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク・コンバーチブル

 ランドローバーはイギリス上流階級の香り漂うSUVを立て続けにリリースしていますが、イヴォークが発表されたときのインパクトは絶大なものがありました。ボリュームをスクエアな容器にぎゅっと凝縮したような力感あふれるスタイリングで、これがアーバンな雰囲気にマッチすることこのうえなし!

 このパンプアップされた筋肉のようなボディから、ルーフを取り払ってしまうと一気に造形のテンションが下がってしまうかと思いきや、さにあらず。ボリュームがウエストライン周辺に集中することで、よりマッシブな印象が強調されたかのようです。

 短めのホイールベースと相まって、いささかチョロQのように見えないこともありませんが、SUVらしいタフネス感はしっかり健在。コンバーチブルになって、よりアーバンや遊び場が似合うようになったこと、よろこんでいる方は少なくないでしょう。

日産ムラーノ・クロスカブリオレ

 さすがアメリカのマーケットはシャレたクルマを欲しがるものです。ご承知のとおり、日産ムラーノはハッチバック5ドアのSUVだったのですが、アメリカ向けに2ドア・カブリオレモデルを限定生産。2010年に発表された際は「世界初のAWDクロスオーバー・カブリオレ」と宣伝され、日本でも欲しがる方は大勢いたようですが、販売は北米のみ。もともとスタイルコンシャスなSUVですから、無理なオープン化は破綻を招きやすいはず。それが、ここまでまとまっているのは正直なところ驚きです。

 すなわち、リヤセクションの丁寧な処理やフロントスクリーンの傾斜角変更など、メーカーならではの仕事がウケたに違いありません。ノーマルモデルより割高な価格に加え、3年間しか生産されなかったわりに、合計すれば5000台以上の売れ行きがあった模様。とはいえ、ここまでくると別のクルマに見えてくるのは筆者だけですかね。


石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

文筆業

愛車
三菱パジェロミニ/ビューエルXB12R/KTM 690SMC
趣味
DJ(DJ Bassy名義で活動中)/バイク(コースデビューしてコケまくり)
好きな有名人
マルチェロ・マストロヤンニ/ジャコ・パストリアス/岩城滉一

新着情報