しまい方で「寿命」に差が出る! 来冬また履く「スタッドレスタイヤ」の保管方法の正解とは (2/2ページ)

直射日光を避けて保管するようにしたい

 保管場所については、一般的には冷暗所がいいとされている。理想的なのは倉庫の中などになるが、マンションなどではベランダしか置き場がないこともあるだろう。その場合でも、むき出しで保管するのはNGだ。タイヤというのはゴム製品であり、ゴムは紫外線(UV)によって劣化してしまうからだ。

 そのため、タイヤを長期保管する場合は直射日光が当たらないようにしたい。倉庫の中にしまう場合でも窓からの光が当たらない場所に置くようにしたい。また、ベランダや駐車場の一角など屋外で保管する場合は、UVカット機能のあるタイヤカバーをかけておきたい。

 もうひとつ気を付けるべきは、保管中に変形しないようにすることだ。

 ホイールに組み込んだ状態で、立てたまま保管しておくと重みによって接地面が平たく変形してしまう。半年くらいの保管であればもとに戻ることもあるが、変形してしまうとタイヤがスムーズに回転しなくなるので、乗り心地や燃費が悪化してしまう。

 もっとも手軽な方法としては、タイヤ・ホイールを横向きにして重ねて保管しておくというものになるが、この場合でも、下に置かれたタイヤには重みがかかるのでベストとはいえない。

 理想をいえばタイヤの変形を抑えることを目的に設計されたタイヤラックを利用したい。

 タイヤラックを使えばタイヤの変形を最小限に抑えられると同時に、通風性も確保されているので、保管中に湿気が溜まりカビが生えるといったトラブルも避けることができる。

 タイヤラックといえばパイプで組み上げるタイプが主流だが、最近ではホイールで支えることでタイヤを浮かせて保管できるタイプも増えている。大径タイヤでは使いづらいかもしれないが、コンパクトカーなどのタイヤサイズであれば、縦型のタイヤラックを検討するのもいいだろう。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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