モデル末期のフリードがまさかの値上げ! 年末とも言われていたフルモデルチェンジが白紙に戻されたワケ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ホンダはN-BOX、フリード、ステップワゴンを値上げを発表

■モデル末期と思われるクルマが価格改定されたのはなぜか?

■納期遅延がモデルチェンジのタイミングにも影響しているようだ

ホンダがN-BOX、フリード、ステップワゴンを値上げ

 ホンダは2023年3月31日に、「N-BOX、フリード、ステップワゴン価格改定について」というリリースを発信した。「原材料価格や物流費などの世界的な高騰に伴い」というのを価格改定の理由としている。つまり、値上げを行うということである。値上げは4月21日から実施されるとのことである。

「今回は単純な値上げとなるようです。各モデルの改良などは行われません」とは事情通。一例をあげれば、N-BOXカスタムL(FF)で3万5200円、フリード・ハイブリッド・クロスター(FF)で5万5000円、ステップワゴンe:HEV AIR(FF/7人乗り)で5万5000円、それぞれ値上げとなる。

 2022から2023事業年度へ切り替われば、新車の車両価格値上げも目立ってくるだろうと考えていたのだが、今回のラインアップを見て首をかしげた。現行ステップワゴンは2022年にデビューしたばかりのモデルだが、N-BOXとフリードは年末にもフルモデルチェンジを実施するのではないかとされているモデル末期状態になっている。それなのになぜこのタイミングで値上げを行うのだろうかと筆者は疑問に思ったのだ。

 すると事情通が「早くて年末ともいわれていたフリードのモデルチェンジは白紙に戻されたようです。2023事業年度中(2023年4月~2024年3月)には少なくともフルモデルチェンジは行われません。N-BOXについては年末にモデルチェンジを行うようですが、最近のホンダの状況を見ていると、正式発売やデリバリー開始は2024事業年度(2024年4月から2025年3月)に入ってからとなるのではないでしょうか」と話してくれた。

 白紙となった背景については、「現状では納期にそれほど乱れは起きていませんが、新型になった場合、納期遅延が深刻になることが予測できたようです。そのため新型の開発というよりは、供給体制面で白紙に戻したようです」(事情通)。


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