「可変中央線」「滑りやすい道路」「バイクは左車線」! GWに沖縄に行くなら覚えておきたい「特殊な」道路事情 (2/2ページ)

滑りやすい道路も存在

 ちなみにバイクで沖縄を旅行する人に注意しておきたいのは、バイクは左車線しか走ってはいけない区間があるというローカルルール。追い越し車線の走行は立派な違反になることを覚えておこう。

 那覇などの幹線道路ではあまり見られなくなったが、沖縄の道路は舗装にサンゴ礁からできた石灰岩が使われていることが多い。このタイプの道路は、一般的な砂や砂利を使った道路と比較しても摩耗しやすく、またタイヤが滑りやすいのが特徴。とくに雨天時などにはその傾向が強く表れるので、スピードは控えめに走行したい。北部のヤンバル地方などでは動物の飛び出しにも注意。動物飛び出し注意の標識を見かけたら、周囲には気をつけてドライブしたい。万一動物をはねてしまったら、野生動物保護センターか警察に連絡することになっている。

 最後にもうひとつ、沖縄でのドライブで注意したいのはYナンバー車の存在。これは駐留アメリカ軍の軍人やその家族が運転するクルマに与えられるナンバーで、このクルマと事故を起こすと、日本とアメリカの両警察の取り調べを受けることになり、事後の手続きもけっこう面倒な話になるのだとか。同様に左側通行の国から沖縄を訪れた観光客の運転するレンタカーとの事故も発生率としては高く、こちらもせっかくの楽しい旅行に水を差しかねない。

 いずれにしてもいえるのは、せっかく沖縄を訪れるのならば余裕のあるスケジュールで、非日常を体験してほしいということ。レンタカーを借りてのドライブは、それを演出する大切なアイテムであり、アクティビティといってもよいのではないだろうか。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

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