2台もちなら人生が2倍以上楽しくなるハズ! オススメの「クルマのコンビ」4組を考えてみた (2/2ページ)

真逆のキャラクターの軽を2台もちすれば人生が豊かに!

 3つ目は、最低限の維持費なのにものすごく両極端な世界観が楽しめるコンビとしてオススメな、ホンダ・S660とスズキ・ジムニーです。S660は往年の名車ビートの事実上の後継車として登場した、2シーター・オープンスポーツ軽。

 かたやジムニーは、世界最小の本格オフローダーとして世界中で支持されているモデルです。どちらも排気量が同じエンジンとは思えない、まったく別のキャラクターとなっているのはもちろん、運転席からの視界もガラリと変わります。

 S660は、信号待ちで並んだフィットでさえ巨大に見えるほど視点が低く、路面スレスレに走る感覚が新鮮。トップスピードはほかのスポーツカーには及びませんが、コーナリングの体感スピードはものすごく、低速でもスポーツしてる感が強くて楽しいのです。オープンにして、風を感じながら走るのもいいですね。

 対してジムニーは、運転席からの視点が高く、カクカクした窓、ボンネットでいかにもオフロード向けのビヨーンと伸びるようなコーナリングがこれまた新鮮。段差を越えるときもヨッコラショと4つ足で歩く感じも面白いところです。でも雪道や荒れた路面に入れば、見違えるように頼もしく感じるからさすが。3ドアですが4人乗りで、後席も大人がしっかり座れるスペースがあり、いざというときは後席を倒せば荷物スペースを拡大できるので、日常の買い物などでの実用性も高いです。最強の軽コンビと言えるでしょう。

 4つ目は、究極のエコカーを体感できるコンビとして、トヨタ MIRAIとダイハツ・ミライース。燃料電池車として登場したMIRAIは、2代目となってエコカーというだけではない、上質な居住性や先進的な運転支援技術なども手に入れました。セダンタイプでフォーマルなシーンでもバッチリ決まるデザインは、エレガントに乗りたい人にもオススメです。

 航続距離も750km(WLTCモード)となっているので、自宅周辺に水素ステーションがあれば、日常の移動に困ることはないはず。ただ、ボディが大きめなので、近所をチョイ乗りするときにはもっと小まわりの利くクルマがあるといいですよね。

 そこで相棒として選びたいのが、第3のエコカーとして登場したミライース

 軽自動車トップクラスの25.0km/L(WLTCモード)という低燃費はもちろん、4人乗ってもゆとりのある室内空間や、4.4mという小まわり抜群の運転しやすさを備えています。近未来を先取りしたようなミライの走りと、ミライースの走りをシーンによって使い分ければ、究極のエコカーライフが実践できるのではないでしょうか。

 ということで、1台でなんでもできるクルマの便利さと、夢を叶えるクルマの2台持ちから、同じテーマや規格でも世界観がガラリと変わるクルマの2台持ちまで、オススメのコンビをご紹介しました。予算を抑えたいのであれば中古車も視野に入れつつ、ぜひ実現してほしいと思います。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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