ぶっ飛んだクルマに見えるけどじつは実用的! 「アヴァンタイム」は20年経っても飽き感ゼロ!! モータージャーナリストの愛車インプレ【森口将之編】 (2/2ページ)

唯一無二のスタイリングは20年経ってもまったく飽きない!

 クーペミニバンという唯一無二のスタイリングは、細かい線や面のつながりまで考え抜かれていて、20年経っても全然飽きない。開放感あふれるインテリアを含めて、モダンテイストであることもお気に入り。その後のカーデザインがレトロ指向になったので、よけいにその気持ちが強くなっている。

 前席優先のクーペと、マルチに使えるミニバンの長所を併せ持つパッケージングも評価している部分。ソファーやテーブルを買って、そのまま積んで帰ったこともある。ドアは長いけれど、ダブルヒンジなので乗り降りは予想外にラクだ。

 ルノーだから直進安定性はバツグンだし、高速での乗り心地はゆったりしていて心地よいし、エンジンサウンドやロードノイズが抑えられているうえに、広さも効いていて、乗り込んだ瞬間に家に戻ったような気分になってしまう。

 僕はこれまで10台以上のフランス車と暮らしてきたけれど、そのなかでも信頼性はトップレベル。最近初めて、エンジンが掛からないトラブルに見舞われたが、スターターモーターを取り替えるだけで済んだ。

 東京都内に住んでいて、公共交通でほとんどの用事は賄えるし、広報車をお借りすることも多いうえに、2輪車2台に自転車もあるので、もっぱらアヴァンタイムはアヴァンタイムがイキイキする場所で乗っている。

 そんなライフスタイルも、いつまでも「アヴァンタイマー」でいられる理由かもしれない。


森口将之 MORIGUCHI MASAYUKI

グッドデザイン賞審査委員

愛車
1971シトロエンGS/2002ルノー・アヴァンタイム
趣味
ネコ、モーターサイクル、ブリコラージュ、まちあるき
好きな有名人
ビートたけし

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