「キャンプ場のパンフかよ」レベルの映え具合! アウトドアでの雰囲気完璧な「チョイ古」SUV5選 (2/2ページ)

レトロなエクステリアが最高に似合う!

 3台目は、1980年代後半から1990年代にかけて日本でも人気となった、とっても雰囲気のあるSUV、ジープ・グランドワゴニア。長〜いボンネットに太いメッキで縁取ったフロントマスク、ウッドパネルを贅沢にあしらったボディなど、優雅な雰囲気で今でも絵になるデザインです。インテリアにもレザーやウッドがふんだんに使われていて、とくにシートはたっぷりとしたサイズでアメリカンダイナーを彷彿とさせる雰囲気。

 2列シートで6人乗りというのは珍しいですね。後席を倒せばラゲッジもフルフラットになるので、大荷物でも大丈夫です。エンジンは日本に多く流通しているのは5.9リッターOHVのV8ユニット。その気になれば唸り声をあげますが、普段は悠々としていてクルーザーに乗っているような走りがクラシカルでラグジュアリーなSUVです。

 4台目は、2002年から2011年まで販売されていた、SUVとミニバンの融合がコンセプトとなっていたホンダ・エレメントです。全幅が1815mmありますがそれほど大きくはないサイズ感で、いちばんの特徴はサイドが観音開きになるドア。エレメントはアメリカの若手エンジニアが中心となって企画・開発されたもので、四角張ったデザインのモチーフとなったのは海岸にあるライフガードステーション(監視台)だったそう。それだけで青い空と海が脳裏に浮かびますが、わざと樹脂製の無塗装パーツを多用して道具感を出しているのがいい感じです。

 エンジンも2.4リッターを搭載していて、ロングドライブもゆったりできます。最近では、樹脂パーツに合わせてホイールもブラックにしたり、自分好みにカスタムしたエレメントでアウトドアレジャーを楽しむ若い世代も見かけます。

 5台目は、初代モデルはあの伝説のテレビドラマ『西部警察』にも特装車両として登場した、日産サファリ。サファリはすでに日本での販売を終了しているので、さすがに初代モデルを購入しても維持するのが大変だと思いますが、1990年代あたりの2代目モデルは、いかにもゴツくてタフな「ヨンク」というイメージで、ハマる人もいるのではないでしょうか。

 3ドアと5ドア、2列シートと3列シート、ハードトップとエクストラハイルーフといった、さまざまなタイプがラインアップしていました。カンガルーバンパーと呼ばれる障害物などとの接触からボディを守るためのバーや、イエローに光るフォグランプ、リヤに背負ったスペアタイヤなど、古き良きクロカンSUVの姿を残したデザインは、若い世代が見たらむしろ新鮮に映るはず。日本で多く流通している5ドアの5人乗りは、室内は通常のルーフでも天井が高く広々しており、ラゲッジは後席をタンブルできるので車中泊にもピッタリ。

 エンジンはガソリン仕様もありますが、4.2リッターの直6ディーゼルがパワフルで人気でした。雨上がりのぬかるんだオフロードを泥んこになってタフに走ったりすると、ものすごく映えそうなチョイ古SUVです。

 ということで、アウトドアとは非日常の世界でもありますので、相棒とするクルマもどこか非日常の要素があると、ほかの人とは違った映え方ができそうですね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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