降ってからじゃ遅すぎだった! 「これだけは」な梅雨前にやっておくべきクルマのメンテ (2/2ページ)

気分が落ちがちな季節だけに快適性向上にも気を使いたい

 続いて梅雨どきの快適性に影響するのがエアコンのメンテナンスです。エアコンを稼働させるとカビ臭いなどというのは最悪です。もし臭いが気になるようであれば、梅雨入り前にエアコンのクリーニングを実施するといいでしょう。エアコン洗浄はDIYで行うレベルから、プロの業者に依頼するものまでさまざまですが、本当にカビ臭いようであればプロに依頼することをおすすめします。

 そこまで手間をかけるほどではないけれど……というのであればエアコンフィルターを確認して、状態に応じて交換などのメンテナンスを実施するのも梅雨入り前にしておきたいメンテナンス項目です。

 安全面と快適性を考えると以上3点については最低限の状態確認はしておきたいとことですが、さらに余裕があるならば外まわりの梅雨対策もしておきたいものです。

 ワイパーメンテナンスとも関連しますが、フロントウインドウの撥水加工やドアミラーの親水加工などをしておくと雨天での視界確保につながります。

 ボディについては、コーティングやワックスをかけるなど雨水をはじくように施工しておくと汚れが目立たなくなるので、雨上がりの日に気持ちよくドライブに出かけられることでしょう。すでにコーティングをかけている場合も、メンテナンスすることで効果を高めることができるので、梅雨入り前に作業しておくといいでしょう。

 まとめると、ワイパーやタイヤなどゴム類のチェック、エアコン関連のクリーニング、ガラス類やボディのコーティングといったところが、一般的におすすめしたい梅雨入り前おすすめのメンテナンスです。

 さらに、電装系の弱い旧車の場合は、バッテリーまわりのチェックもおすすめです。激しい雨でワイパーをフル稼働、ヘッドライトも点灯していると消費電力が増加します。いまどきのクルマであれば問題ないでしょうが、オルタネーターなどの発電機能が弱っているような旧車ではバッテリーへの負担が大きくトラブルにつながることもあるからです。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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モトブログを作ること
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