学生たちが本当に「腕」だけで激熱バトル! 西日本の大学自動車部が集結した「フォーミュラジムカーナ」西日本大会が開始 (2/2ページ)

一流メーカーの協賛によってサポート体制もバッチリ

 使用する車両やタイヤ、オイルや工具や宿泊施設などなど、すべてが協賛企業の協力で成り立っているのも特徴で、学生は充実した環境で思う存分戦うことができる。

 車両は、なんとトヨタ(TOYOTA GAZOO Racingが2018年4月に150台限定で販売したヴィッツGRMN! 欧州限定の3ドアボディをベースとし、スーパーチャージャーを搭載した直列4気筒1.8リッターエンジンを搭載したモンスターマシンだ。これをトヨタが10台(予備車として+1台)を用意。

 タイヤは今大会でヨコハマのフラッグシップブランド「アドバン」から「アドバンネオバAD09」を各校へ1セット提供(大会によってタイヤは協賛メーカーが異なる)。

 使用されるケミカル類はすべて高品質なオイルでモータースポーツシーンではお馴染みとなるMoty’s。シートは国産スポーツシートメーカー大手のBRIDE、選手の安全を守るハーネスはキャロッセの展開する「クスコ」などなど、一流メーカーが一流のパーツで大学生のモータースポーツをサポートするという非常に画期的な内容だ。

 このほかにも、以下のような企業が自動車部の学生をサポートしている。また、コースは全日本ジムカーナで優勝経験がある選手が自ら走って考案しているほか、予選日では、学生に怖い場所がないかなどの確認も行っていた。

株式会社アールエス・アール/株式会社アイセロ/株式会社アドヴィックス/小倉クラッチ株式会社/株式会社キャロッセ/住友ゴム工業株式会社(ダンロップ)/日本グッドイヤー株式会社/GRガレージ(大阪八尾・大阪箕面・滋賀大津)/TOYOTA GAZOO Racing/株式会社 昭和トラスト/株式会社トレジャーワン・カンパニー/日産自動車株式会社/株式会社ブリヂストン/ブリッド株式会社/マツダ株式会社/株式会社トライボジャパン(Moty‘s)/横浜ゴム株式会社

 もちろん、各メーカーのスタッフたちも常駐するので、トラブルがあってもすぐに対応できるバックアップ体制も整えている。学生たちは走ることだけに集中するだけで、伸び伸びと思う存分楽しむことができるというわけだ。環境だけで言えばプロ同然と言っても過言ではないだろう。セッティングできるのは、決められた内圧以上での空気圧の調整程度。安全対策も万全で、ホイールの締め付けトルクチェックの抜き打ちチェックや整備時のリジットラックの不使用などがあるとペナルティが科されるほど徹底している。

 7月1日は生憎の天気ではあったが、初めて走るコースを実車を使ってテストすることができ、学生たちもそれぞれのフィーリングを確認することができたようだ。

 そして本日7月2日の決勝当日。午前の段階では緊張からミスコースやパイロンタッチなどのペナルティが発生した大学もあったが、午後の決勝に向けてさらに作戦を練って、上位5校に食い込めるよう各校が改めて気を引き締め直していた。西日本ラウンドはもちろん、全国大会で優勝する学校がどこなのか、今から目が離せない。

 WEB CARTOPではフォーミュラジムカーナを今後も追いかけていくのでお楽しみに!


WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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