チューニングは「止まる」「曲がる」「走る」の順番……という定説に待った! 公道派なら楽しさが増す「パワーアップ」が先で問題なし!!

この記事をまとめると

■チューニングは「止まる」「曲がる」「走る」の順番で行うべきだと言われることがある

■確かにサーキットで好タイムを出したいのであればベストな方法だ

■しかし街乗りレベルであれば必ずしもこの順番を守る必要はない

いきなりパワーアップを施すのも全然あり!

 チューニングするときの定説として、「止まる」「曲がる」「走る」の順番で行なえと言われている。まずはブレーキを強化。それからサスペンションを強化。足まわりとブレーキがきっちりとしてからパワーアップチューンを施す。シャシー側の性能を高めてからパワーを引き上げろという話。

 そこでバランスが取れたら、また「止める」を強化。次に「曲がる」を強化。そのあとに再びパワーアップをする。これを繰り返しながらチューニングを進めていこうというのが定説だ。

 ごもっともな話でそのとおり。サーキットでタイムを出すチューニングをするならこの順番がベスト。いきなりパワーアップだけしても意外とタイムは上がらない。やわな足まわりではパワーを受け止められず、結局アクセルが踏めなくなってタイムダウンしたなんてこともある。ブレーキも安心して踏めないとパワーアップしてむしろタイムが落ちるということもある。

 しかし、そこにあえて異を唱えたい。もちろん、止めるから強化するのはベストだがそれはサーキットでの限界走行での話。皆様もストリートでは法定速度内で運転を楽しんでいることと思う。そうなるとタイヤの限界で走るわけはなく、当然グリップには大きく余裕があるなかでの走行である。であれば、別に止める性能からやらなくてもいいのではないだろうか。

 もちろん無謀な運転や速度超過などをしない前提での話である。であれば、いきなりECUチューンなどのパワーアップを施しても全然あり。むしろECUチューンはアクセルレスポンスがよくなったり、エンジンパワーも扱いやすくなったりと良いことが多い。

 マフラー交換も同様。最近のクルマでは大きくパワーアップはしないが、排気抵抗が少なくなることでアクセルに対してエンジンの反応が良くなる。それによって運転は楽しくなるし、思い通りにクルマが動くようになって運転しやすくなる。

 そういったクルマの運転が楽しくなるパーツをブレーキチューンして、サスペンションチューンした先まで我慢することはないと思うのである。

 ブーストアップやタービン交換なども大幅なパワーアップの場合、サーキットではブレーキ強化は必須となる。しかし、街乗りなら法定速度までの到達時間が早くなるわけで大幅に速度が高まるわけではないので、そこまでシビアにならなくてもよい。

 できればタイヤだけは強化がオススメ。タイヤのグリップが高くなるとブレーキは利くし、曲がりやすくなるのでタイヤだけハイグレードなものにすればOKだ。

 いずれにせよチューニングにはお金が掛かるものなので、少しでも長く楽しめた方が結果コストパフォーマンスは良くなる。そう考えるとパワーチューンで気持ち良い加速を最初に手に入れるのも悪くないだろう。


加茂 新 KAMO ARATA

チューニングジャーナリスト

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