流行の「アースカラー」とはちょっと違う! マツダが色に全力投球した「レトロスポーツエディション」って何もの? (2/2ページ)

CX-5とCX-30は商品改良も実施

 3モデルに同時展開されるのも、単一機種としてではなく、マツダが考える新しいスポーティグレードの姿としての提案と理解すべきだろう。

 なお、「レトロスポーツエディション」の設定にあわせて、CX-5、CX-30の両モデルは商品改良を実施している。

 CX-5については別記事で紹介しているので、くわしくはリンク先の記事を御覧いただきたいが、MT設定がなくなったことは古典的なスポーツ志向ユーザーにとっては残念なところ。CX-30についても同様にMT設定が廃止された。

 ただし、CX-30は全グレードで10.25インチのセンターディスプレイを設定したほか、上級グレードでは360°ビューモニターの標準装備など機能を充実させている。

 また、MAZDA3のレトロスポーツエディションについては、e-SKYACTIV G 2.0を積んだ20SのFF車と、e-SKYACTIV Xを搭載するXの4WDにはMTが設定されている(いずれもファストバックのみ)。MTを駆使することで古典的なスポーツドライビングを楽しみたいというのであれば、MAZDA3という選択肢が残っている点は、むしろマツダの良心と捉えるべきだろう。

 なお、CX-30とMAZDA3のレトロスポーツエディションでは、運転席10Wayパワーシートや運転席&助手席シートヒーター、ボーズサウンドシステムなどが標準装備となっているのも、レトロスポーツエディションが上級志向のスポーティバージョンであることを示している。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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