たかが内装……だと侮れないほど効果てきめん! やった人にしか伝わらない「3つのパーツ交換」の影響力

この記事をまとめると

■チューニングの鉄板ながらもやったことがない人には効果が伝わりにくい内装カスタム

■内装カスタムといえば「シート」「ステアリング」「シフトノブ」の交換が定番

■内装カスタムは実際に触れるところなので微妙な違いもわかりやすくやっただけ体感できる

常に触れているから変化がすぐに体感できる

 チューニングやカスタムは、基本的にはベース車の機能を高めるのが目的だし、そうでないとやる意味がないといえる。たまにやってみたらパワーが落ちたとか、乗りにくくなったというのは逆効果で、途方に暮れることもある。

 ただ、エンジンや足まわりなどのメカチューニングは目的がはっきりしているというか、効果も想像しやすい。ブーストを上げれば速くなるのだろうし、車高を下げればコーナーをクリアするのがスムースになったりするなどだ。反対にやったことがない人にはわかりにくいのが内装のカスタムで、たとえば定番だと「シート」「ステアリング」「シフトノブ」だろう。見た目がよくなるのはわかるが、機能的にはどうなるのか、いまひとつピンと来ないかもしれない。

 まずシートから見ていくと、深いバケットか、そこそこのセミバケットかで程度は異なるものの、身体が左右にブレなくなるので、最適な運転姿勢を加速と減速だけでなく、コーナーでも維持することができるようになるため、運転自体に不安がなくなる。

 また、クッションが薄いことが多いのと、専用のシートレールを介して取り付けることで、シート自体の位置が下がって、同時に重心も下げられる効果もある。デメリットについては座り心地が悪くなったり、姿勢が固定されるので普段使いでは疲れやすかったりする。

 ステアリングは、エアバッグの普及で交換する人は減っているが、チューニングレベルが上ったり、サーキット走行を行なう場合はいまでも交換することが多い。純正のステアリングは真円度が甘く、重量もある。重量に関してはエアバッグやスイッチ類が多く付くようになっているのでなおさらだし、内部にいろいろなモノが内蔵されると回転時に慣性が働いて操作しにくくもなっていると言える。

 交換する前はそんなの関係するのかな、と思うかもしれないが、実際に交換すると、気持ちよく、的確に操作できるようになっているのを体感できることが多い。デメリットはエアバッグを外してしまうという点で、自動車保険料にも関わってきたりするので、そのあたりは認識したうえで交換したい。

 そしてシフトノブだ。こちらも交換して効果や変化があるのかなと思うが、ノブと手の間の摩擦が減ることや、シフト自体が軽量になって慣性が減るため、操作が軽くスムースになったり、的確になったりする。ただ、最近はマニュアル車が激減していて、MTが残っているスポーツカーについては、メーカーもこだわっていることが多いため、純正のシフトノブの出来も良くなっている。デメリットはあまりないが、チタンやアルミ製にすると、真冬だと冷たくて触れなくなることがあるぐらいだろうか。

 内装系のチューニングは具体的な効果がわかりにくいかもしれないが、実際に触れるところなので微妙な違いもわかりやすく、やっただけ体感できるともいえる。興味ある方はぜひトライしてみてほしい。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
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遠藤ミチロウ、岡江久美子

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