SUVに見えるけどSUVとは呼ばないで! トヨタ新型センチュリーは何を目指す? (1/2ページ)

この記事をまとめると

センチュリーに新しい派生タイプが追加され大きな話題になっている

■SUVのような形をしているが、SUVとは名乗らずに新たなボディタイプとしている

■今後はこちらのモデルが主流となる可能性がある

新しいセンチュリーはSUVでなければなんなのか

 9月に発表されたトヨタのフラッグシップショーファーカー、センチュリー。これまでのセダンタイプも継続して販売される訳だが、高い全高とハッチバックドアを有するスタイルはSUVと表現してしまいそうだが、これはSUVではないとトヨタは表現している。なぜSUVではなく「新型センチュリー」なのだろうか?

新しいショーファーカーの理想を追い求めて

 近年のトヨタのSUVと言えば、「○○クロス」といったように車名の後にクロスを付けるのが一般的だ。今回発表された新型センチュリーも「センチュリークロス」のようなモデル名になるのではないかという噂もあった。

トヨタ新型センチュリー

 しかし、SUVを思わせる命名はなく「新型センチュリー」とアナウンスされた。トヨタとしても「これはSUVではない」そうだ。その理由を端的に言えば、「新型センチュリーは時代に求められる新しいショーファーカーの姿を追い求めた結果、この形になった」とのこと。つまり、SUVモデルを最初から作ろうとしたわけではなく、現代のショーファーカーの理想を追い求めたら、結果として世間が述べるところの”SUV”みたいな形になったというのが表現としては正しいだろう。

理想像にあった条件とは

 結果としてSUVみたいな形になったのならば、追い求めた理想像のなかに必要だと思った条件や要件があったはずだ。それらは一体どんなものだったのだろうか?

 新型センチュリーに求められた要素は多いが、この新しいスタイルとなったのは「必要な空間と機能性を有している」「乗降時の美しい所作を実現できること」「時代にあった堂々とした佇まい」これらの要件を求めたからとのことだ。

トヨタ新型センチュリー

 まず必要な空間と機能性に関してだ。ワールドプレミアでも説明があったが、新しい時代のショーファーカーには、日々仕事に向き合うVIPたちがリラックスできる広い空間が必要だと感じたトヨタは、後部座席の空間を広く取ることを重視した。

トヨタ新型センチュリーのリヤシート

 また、乗降時の美しい所作は、ルーフを高くし75度と大きく開くリヤドアと、電動格納式ステップなどで実現。そして堂々とした佇まいとして、ボンネットを備えたオーセンティックなスタイルを採用した。これらの要素が重なり、新型センチュリーのショーファーカーとしての新たなスタイリングが完成したのだ。


西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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