何はともあれ見逃し厳禁! ジャパンモビリティショーの超目玉車種を一挙紹介!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■「東京モーターショー」が名称を変更して「ジャパンモビリティショー」となった

■展示車両のなかから見逃し厳禁のコンセプトモデルたちを紹介

■市販目前のモデルから、夢が詰まったモデルまで盛りだくさんだ

ジャパンモビリティショーは国産メーカーがアツい!

 いよいよ2023年10月26日に始まった「ジャパンモビリティショー」(JMS)。本来、2年に1度の開催だった東京モーターショーが、コロナ禍の中止をはさみ、4年ぶりにJMSとして開催されることになった。

 ここでは、最新の市販車とともに、各自動車メーカーが競うコンセプトカーの出品が目玉。同じコンセプトカーでも市販化間近のモデルから、近未来的、いや、市販を考慮していない最先端技術を盛り込んだ夢のクルマまでさまざま。ここでは絶対に見逃せないコンセプトカーを紹介したい。

 ホンダはJMS直前までシークレットにされていた、1980年代のデートカーの代表的存在だったプレリュードを「プレリュード・コンセプト」としていきなりの復活・出展。老若男女がほれ込むようなスペシャルティスポーツを登場させたのだ。もちろん、ブースの一角にあるソニーホンダモビリティに展示されている、プロトタイプの「アフィーラ」(EV)のチェックもお忘れなく!!

ホンダブースの「プレリュード・コンセプト」

 日産では「日産ハイパーツアラー」だ。ハイパーツアラーは日産得意の、アリアなどに採用されるe-4ORCEの駆動方式を用いたBEV、近未来の3列シートのラグジュアリーミニバンの電気自動車を示唆している。とくにインテリアデザインは、すでにプロパイロット2.0で高速道路での全車速域のハンズオフドライブを実現している日産ならではの、全自動運転前提の前両席回転機構が盛り込まれ、対面シートの室内が茶室になるような仕掛けがユニーク。フロアはLEDを前面に採用。かなり攻めたコンセプトカーだが、ある意味、新型エルグランドのスタディカーとも言える注目の日産ミニバンの未来形である。

日産ブースの「ハイパーツアラー」

 国産コンパクトスポーツモデルファンなら、絶対に見逃せないのがスズキの「スイフト コンセプト」だ。すでに内外装デザインが公開され、まんま市販車のような佇まいだ。プラットフォームやパワーユニットなどの中身がJMSでは明らかにされるはず(!?)で、楽しみだ。

スズキブースの「スイフトコンセプト」

 同じくスズキのブースではスズキ・スペーシアの新型と思われる「スズキ・スペーシアコンセプト」がメインで紹介されている。標準車がスペーシアコンセプトで、カスタムがスペーシアカスタムコンセプトとなっており、ほぼ市販車と言っていい。問題は、これまでスズキ車がライバルメーカーにある電子パーキングブレーキを採用してこなかったわけだが、このコンセプトモデルではついに、ついに電子パーキングブレーキとオートブレーキホールド機能を搭載。しかも、ACCにカーブ手前減速制御まで付いているのだから、一気にこのクラスのACCをリードすることになった!!

スズキブースの「スペーシアコンセプト」のインパネまわり

 プラットフォームやパッケージは2代目の現行型を踏襲しているものの、デザインモチーフを「スーツケース」から「コンテナ」に変更。それはボディサイドのキャラクターラインが表しているという。そしてインテリア最大の特徴が、後席に「マルチユースフラップ」という、シート前端が分離して動き、立てることも伸ばすこともできる機構で、第一の目的は、「マルチユースフラップ」を立てることで後席に置いた荷物がフロアに落ちないこと。が、それだけじゃない。

スズキブースの「スペーシアコンセプト」の後席の「マルチユースフラップ」

「マルチユースフラップ」を伸ばすことで、シート座面が長くなる機能も持ち合わせているのである。軽自動車の後席座面が短い!! と感じていた大柄な人も、これでより快適な着座が可能になるし、大型犬などのペットの乗車にもメリットがありそうだ。後席の静粛性、後席を倒した時のフラット度(自転車の積載容易性のため)にもこだわったというから、11月にも発売される市販車が楽しみだ。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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