いち早く市販化を切望! ジャーナリストがJMSで見つけた「現実味のある」BEVコンセプト5台 (2/2ページ)

アウトドアや物流シーンがガラッと変わるかも!

 トヨタのEVでは、KAYOIBAKO(カヨイバコ)にも期待が持てる。ちなみに車名にもなっている”通箱”とは、物流専門用語でコンテナボックスを差している。

 主としてコンパクトな商用EVミニバンとして開発され、コンセプトカーとして出展されてはいるものの、JMSではアウトドアや車中泊に対応するレジャーユースの提案もあり、そのカクカクしたカタチ、ワルな表情から、未来のbBと目されても不思議ではない。

トヨタのコンセプトモデル「KAYOIBAKO(カヨイバコ)」

 そもそもフロントにbB+CONCEPTのライティングが燦然と輝いているぐらいなのだから、異例にも2000年の「東京オートサロン」でデビューし、カスタマイズ前提のトールワゴン、デートカーとして当時の若者を熱狂させた初代bBの続編としてのEVコンパクト登場の可能性に期待が膨らむ。

 JMSに展示されていた、もっとより現実的なEVとしては、メルセデス・ベンツのEQGがある。セレブや芸能人に圧倒的人気を誇るメルセデス・ベンツの1台がオフロードモデルのGクラスだが、そのEV版がEQG。メルセデスベンツは2025年にEVシフトを予定しているため、登場はその時期……といっても2年後である。現在のGクラス以上に争奪戦必至のメルセデス・ベンツとなるはずだ。

メルセデス・ベンツの「EQG」

 トヨタ車体がJMSで提案したグローバルハイエースBEVコンセプトも、JMSの展示車はともかく、サイズ、パッケージ、ラゲッジルームの仕様など、かなり現実的。一般ユーザーが買うクルマではないものの、物流、仕事人の積載車として、こんなEVのハイエース見かける時代はそう遠くないだろう。

トヨタ車体のコンセプトモデル「グローバルハイエースBEVコンセプト」

 もちろん、キャンパーのベース車としても、EVが適切かはともかく、カスタマイズされる可能性もあるだろう。走る姿というより、EV1BOXがどう使えるか、どう楽しめるかに興味津々である。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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