500台限定の「WRX S4 STI Sport#」の詳細をリポート! 泥感全開のフォレスター&アウトバックも熱い【TAS2024】 (1/2ページ)

この記事をまとめると

スバルとSTIが東京オートサロン2024にブースを出展

■特別仕様車「WRX S4 STI Sport#」やカスタマイズコンセプトカーなどを展示

■「もっと自然と遊ぶSUV」をテーマにカスタマイズした「ブーストギアパッケージ」にも注目

注目は限定車「WRX S4 STI Sport#」

 2024年1月12〜14日に千葉県・幕張メッセで開催されている「東京オートサロン2024」にスバルとSTI(スバルテクニカインターナショナル)が合同ブースを出展した。

 展示車は、500台限定の特別仕様車「WRX S4 STI Sport#」のプロトモデルのほか、カスタマイズコンセプトカーやレーシングカーなど計7台を展示した。

 7台の展示車のなかで注目だったのは、なんといっても「WRX S4 STI Sport#」のプロトモデルだ。カタログモデルのWRX S4 STI Sport R EXをベースに、STIが「調律(チューニング)」を施したこのクルマは、エンジンにこそ手を加えていないが、走りの質感をノーマルより”半音”上げることを目指して開発。まさにネーミングどおり「#」なのである。

 じつは「STI Sport#」は、2020年7月発表の初代WRX S4に設定された「WRX S4 STI Sport#」を第1弾として、2023年1月発表の「LEVORG STI Sport#」、今回の「WRX S4 STI Sport#」で第3弾目となる。スバルファンから高い支持と期待を担い、受注開始からわずかな時間で受け付け枠を超える応募があった。

 具体的な「WRX S4 STI Sport#」の変更点は、STIがスバル車向けにリリースしているボディ補剛パーツ「フレキシブルドロースティフナー」をシャーシの前後に装備したこと。専用装備となるフレキシブルタワーバーと相まって、路面からの入力をいなして動的質感をアップしている。さらに高負荷走行のパフォーマンスダウンを抑制するCVTクーラーが追加されている。

 インテリアはシックなブラック基調に、フロントシートにはウルトラスエードR+合成皮革(シルバーステッチ)のSTIロゴ入りRECAROを装備。リヤシートもシックな色調になっている。

 このクルマでとくに注目したいのが「フレキシブルパフォーマンスホイール」の採用だ。19×8.5JサイズのBBS製鍛造ホイールだが、フロント用とリヤ用の指定がある。

 サイズこそ同じだが異なるホイール形状を採用し、前輪は操舵初期に内輪のタイヤ接地面を最大限に活用、後輪はその反力を素早く立ち上げて応答性を高めるという効果を狙っているという。また、轍やうねりといった外乱に対しての無駄な修正舵も減るため、優れた直進安定性にも寄与している。


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