巨大スマホメーカーの「ファーウェイ」が自動車業界へ参入! いま続々と「IT大手」が進出する理由とは (2/2ページ)

搭載されるのは中国地場のEVベンチャーのクルマ

 ファーウェイとしては、中国独自のADAS技術として、Hauwei ADS 2.0をAITOなど中国地場EVベンチャー各社向けに提供する事業戦略を展開するという。発表時点では当面、10車種への採用が進むとの考えを示している。さらに、ファーウェイは独自OSを使う車内表示機能としてスマートコックピット3.0の市場導入も加速させる。

 このように、ファーウェイはクルマそのものを作るのではなく、クルマに関わる各種データ管理システムのルールを作ることに注力しているのだ。

 一方、日本メーカーでも、クルマ作りの常識を覆すような発想のアフィーラに注目が集まっているところだ。

 アフィーラは、ソニーとホンダが出資する、ソニーホンダモビリティが2026年春に北米市場で、また同年内には日本市場に第一弾を導入予定の新ブランドで、クルマそのものを製造して販売する事業だ。

 そのなかでは、自動運転技術を含む車載OSについて、ソニーとホンダがこれまで培ってきた技術がどのように量産されるのか、自動車産業界全体が大いに期待しているところだ。

 ファーウェイやソニーといった、IT系ビックネームの自動車産業への本格進出をうけて受けて今後、自動車産業界の勢力図式が大きく変わる可能性があるのではないだろか。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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