まさかの光岡車までゾロゾロ! 日本車王国「タイ」の街中クルマウォッチングが面白すぎてやめられない (2/2ページ)

売れまくってるはずのピックアップトラックはあまりいない!?

 また、東南アジア市場で強みを見せる三菱だが、その三菱の東南アジアでのヒットモデルがコンパクトMPVとなる「エクスパンダー」。いまでは、クロスオーバーSUV風スタイルの「エクスパンダークロス」もラインアップされ、東南アジア市場で売れまくっている。

 タイ国内販売シェア2.1%、東南アジア各地でもひっそりと販売している日産車では、コンパクトセダンの「アルメーラ」を見かけることができた。北米市場では「ヴァーサ」という車名でも販売されているが、どちらも日本市場にはラインアップされていない。

 ちなみにタイでは、アルメーラのほかはリーフとGT-Rしか乗用車はラインアップされておらず、あとはキックス、テラといったSUV、ピックアップトラックのナバラ、そしてアーバン(キャラバンのマイクロバス仕様)のみだ。

 定点観測していると珍しいモデルにも出会うことができる。その1台が「マツダBT-50」。日本国内ではラインアップされていないピックアップトラックである。といっても現行モデルで3代目となるが、いずれも完全なオリジナルモデルではなく、初代と2代目はフォード・レンジャー(国際仕様)ベースとなり、現行3代目はいすゞD-MAXのOEM(相手先ブランド供給)車となっている。

 ピックアップトラック人気の高いタイ市場なので、たとえOEMであってもラインアップしておきたいということらしい。マツダでは、さらにマツダ2、とはいってもセダン(日本では教習車で活躍)をよく見かけることができた。

 また、さらに珍しいのが歴代の光岡自動車のモデルも意外なほど見かける。今回は「ガリューIII」らしきモデルを目撃した。

 2023年11月単月締めでの車名別販売ランキングトップ10では2位に入っているいすゞD-MAXは、見る機会がそれほど多くはなかった。トヨタ・ハイラックスが第1位に入っているが、ハイラックスも同様。タイで人気が高いといっても、都市部ではピックアップトラックは、地方ほど多くは走っていないようである。都市部とそのほかの地域ではクルマのトレンドはかなり異なるようだ。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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