災害時の命綱となる! リーフの再生バッテリーを使った災害支援特化型キャラバンの気になる中身【TAS2024】

この記事をまとめると

■東京オートサロン2024が開催された

日産は「DISASTER SUPPORT MOBILE-HUB」を公開

■災害支援特化型キャラバンの中身を解説する

イザという時に頼りになる1台!

 日産ブースに登場した一台の特装車。「DISASTER SUPPORT MOBILE-HUB(ディザスター・サポート・モバイルハブ)」と名付けられたキャラバンは、万が一の災害時に、さまざまな支援を行うことができる車両となっている。

 日本各地を襲う災害を研究し、必要とされるであろう設備を装備。防災本部として活用できるコントロールオフィスを中心に、AEDや医療キットを備える多機能ルーム、炊き出しができるキッチンとガスコンロ、そして一気に30台のケータイが充電できる設備もある。日本全土がカバーできるスターリンクで通信網が破壊された地域でも連絡を取ることができるほか、ルーフには一時間で最大700Wの発電が可能なソーラーパネルまで持つ。

 まさに、盤石の設備を備える特装車両なのだが、その原動力となっているのは、日産のオンラインストアで2023年の秋に発売開始となったポータブル電源(17万500円)である。リーフの再生バッテリーを活用したハイパワーなポータブル電源は、ノートパソコンや液晶TV、炊飯器も使えてしまうほか、50Wの電気毛布なら約8時間の使用が可能という優れものだ。

「DISASTER SUPPORT MOBILE-HUB」の内装

 車中泊やキャンプシーンなどでも大きな人気を集めているポータブル電源。コンセントがなくても電気が使える便利さから、一度使ったら手放せないアイテムとなっているが、何せ製品による信頼性と性能差が激しい。その点、日産がJVCケンウッドと共同開発したモデルなら、高い信頼性が期待できる。

 なんと−20度から+60度という幅広い温度変化に対応するほか、自己放電が少なく、満充電のまま1年間保管してもおよそ84%の電力が維持できるというのがすごい。約2000回の繰り返し充電が可能という超がつく長寿命というのも、もととなっているのがリーフ用バッテリーという所以か。

 現在は、車両そのものを個人に販売する予定はないとのことだが、自治体単位によるオーダーがあれば、特装に応える予定があるという。


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