発売前のホンダWR-Vが受注好調! 人気の秘密は「低価格」と「高全高」にアリ!! (2/2ページ)

SUVらしいスタイリングのWR-V導入でライバルに対抗

 もうひとつの人気の理由は、全高がヴェゼルより70mm高いというところ。ヴェゼルのライバルとしては、トヨタ・カローラクロスを挙げることができるが、カローラ・クロスの全高は1620mmとなるので、ヴェゼルはFF比で40mm全高が低いことになる。

「ヴェゼルはリヤドアハンドルをピラー部に設け、全高を低くすることで2ドアクーペSUV風のスタイルを実現しています。格好いいというプラス評価がある一方でデザインにクセがあるというマイナス評価もあり、このあたりでカローラ・クロスほどの万能な人気を得ることができないとも販売現場では聞きます。その意味では、サイズがヴェゼルとほぼ同じながら、オーソドックスなSUVスタイルを採用するWR-Vに魅力を感じる人が多く、予約受注が好調なのかもしれません」とは事情通。

 ヴェゼルではカバーしきれない層をフォローするためにWR-Vを投入し、トヨタに対抗しようとしているのかもしれない。

 さらに、販売現場では、ホンダが国内発表するはるか前からウェブニュースなどで、「日本にも導入されるかも」として積極的に情報が流されていたことをあげる声も聞かれた。単に「日本でも出るぞ」だけではなく、「車両価格はスタート価格で210万円あたりになるようだ」といった情報も流れていたので、発表前であっても豊富な情報を見て、興味を持ち、WR-Vのデビューを待っていたお客が多くいて、それが意外なほど多い予約受注につながっているようだとのことである。

「実車も見ないで注文を入れているが大丈夫なのか?」とは販売現場で聞かれた声。確かに筆者のようにあくまでイメージでヴェゼルよりコンパクトといったまま注文を入れ、納車となると少々とまどってしまうことはあるかもしれない。そこでホンダとしては、発売前に全国のショッピングモールなどで実車展示を展開していくということである。

 WR-Vがヴェゼルを補完するモデルならば、やはりあとホンダに欲しいのは、トヨタでいえばヤリスクロスか、いまはいろいろ大変なことになっているが、ライズぐらいのサイズとなるSUV。それがあれば、ホンダのSUVもラインアップが緻密なものとなり、いまより盛り上がりを見せることになるだろう。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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