未来感丸出しの「テスラ・サイバートラック」が日本に上陸したぞっ!! なのに日本では売らないって残念すぎる! (1/2ページ)

この記事をまとめると

テスラ社がサイバートラックを日本で初めて公開した

■ステンレスのフラットシートを使用した直線的スタイルは他に類を見ない斬新なもの

■残念ながら、現在のところサイバートラックの日本発売は計画されていない

異次元なスタイリングはいまだもってしてユニーク

 2024年2月15日22時。豊洲にあるチームラボ・プラネッツにて、テスラが、日本で初めてのサイバートラックを公開した。チームラボプラネッツの火星をイメージしたというモニュメントの横にたたずむテスラ・サイバートラックは、まるで火星探索車両の何かのような、そんな近未来感を漂わせていた。そこで今回は、テスラ・サイバートラックがどんなクルマであるかを解説したい。

 テスラ社が、2023年から生産しているBEVのフルサイズピックアップトラック「サイバートラック」のコンセプトカーが発表されたのは2019年のことだから、生産開始までにはかなりの時間を要したことになる。

 そもそもテスラは当初、このサイバートラックの生産開始を2021年と計画していた。だが、さまざまな理由による遅延の結果、カスタマーの手にその第1号車がデリバリーされたのは、昨2023年11月まで待たなければならなかった。

 ちなみに現在サイバートラックが販売されているのはアメリカ市場のみで、3タイプのモデルが提供されている。後輪駆動モデル、デュアルモーターのAWDモデル、そしてトライモーターのAWD、「サイバービースト」がそれだ。

 サイバートラックのコンセプトカーは、2019年3月に公開されたティーザー画像、そしてそれに続いて同年11月に実車が公開されるが、その姿は未来的な装甲兵員輸送車にも似た、直線を基調とする特徴的なものだった。

 多くのメディアはそれを否定したが、これはボディ素材にステンレス製のフラットなシートパネルを使用していることが理由で、このとき発表されたテスラの目標は、1日あたり全米で約6500台が販売される化石燃料で動くトラックに代わる持続可能なエネルギーを供給することにあった。

 2019年からテスラは、返金可能な100ドルのデポジットでサイバートラックの予約受付を開始。CEOのイーロン・マスクは、発売後1日半で14万6000件の予約を受けたとツイートしたが、その数は3日後には25万件に達するに至っていた。サイバートラックの商品性は間違いなくトラック・カスタマーの心を捉えていたのだ。

 その後、テスラは2019年型プロトタイプから、若干の改良をサイバートラックに実施。2023年11月23日にはデリバリー・イベントも開催されたが、これ以降デポジットは250ドルに、そして2027年生産分までのオーダーは完売となった。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
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