うぉぉぉ聞いただけで血が沸き立つ! 男の魂をゆさぶるクルマの「グレード名」 (2/2ページ)

輸入車にもある血が沸りそうなグレード名

 そのほか、国産車では三菱ランサーの「エボリューション(Evolution=進化)」も当然ながらグッとくるグレード名なわけだが、“エボ系”のネーミングはランサーに限らず、おしなべてグッとくるものだ。

 古くはランチア・デルタ・インテグラーレの「エボルツィオーネII」や初代BMW M3の「スポーツエボリューション」の時代から、クルマ好きたちの胸を熱くさせてきた文字列である。

 デルタとM3の話題が出たところで、輸入車のアツいグレード名に移ってみよう。

 アルファロメオの歴代高性能モデルに用いられてきた「クアドリフォリオ」というネーミングの歴史は、1923年までさかのぼる。

 この年の公道レース「タルガ・フローリオ」に挑んだアルファロメオのレーシングカーに、勝利への願掛けとして「四つ葉のクローバー(クアドリフォリオ)」が描かれ、そのマシンを駆ったウーゴ・シヴォッチは見事優勝。それ以来、クアドリフォリオは幸運のお守りと、アルファロメオのレーシングスピリットを象徴するものとなり、現在まで受け継がれているわけだ。

 余談だが、知人のイタ車好き編集者はその昔、「桑取堀男」という捨てペンネームを使っていたような記憶がある。彼は元気にしているだろうか?

 なんて話はどうでもいいとして、アルファロメオ・スパイダーヴェローチェの「Veloce」とは、ご存じの方のほうが多いと思うが「速い」という意味のイタリア語だ。となると、ランボルギーニ・アヴェンタドールで採用されている「スーパーヴェローチェ」を日本語に直訳すると、「超速い」という、なんだかちょっと偏差値が低そうな響きになってしまう。

 ここはやはり訳さずに「スーパーヴェローチェ」または「SV」と呼んでおくのが得策だろう。


伊達軍曹 DATE GUNSO

自動車ライター

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町田 康

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