EVに限ればモーターショーで勢いのあるBYDよりも韓国のヒョンデが圧倒的に多い! インドネシアの街中クルマウォッチング (2/2ページ)

街なかではまだまだ中国BEVは少ない

 また、今回はトヨタ・ランドクルーザー300をたまたま見かけることができたが、スタート価格で約2500万円と、かなりハイクラスな人しか乗ることができないのは間違いない。

 意外なところではマツダ6セダンもよく見かける。とはいってもこれはほぼすべてがパトカーとなる。IIMS会場ではステーションワゴンのパトカーも停まっていた。

 ショー会場では存在感を見せる中国メーカーだが、その得意技となるBEV(バッテリー電気自動車)は意外なほど街なかでは見かけない。というよりも、街なかで見かける中国系メーカーのBEVはウーリン(上海通用五菱汽車)の「エアEV」ばかり。しかし、このエアEVもここ最近は急速に販売台数を落としている。

 街なかで見かけるそのほかのBEVといえば、圧倒的に韓国ヒョンデのアイオニック5であった。

 そのアイオニック5は「BEVならまぁよく見かける」レベルであり、街なかではいずれも新興国専用車となる、コンパクトクロスオーバーSUVのクレタやコンパクトMPVのスターゲイザー、スターゲイザーベースの腰高モデルスターゲイザーXのほうが多く見られた。

 統計上はインドネシアにおける日本車の販売シェアは9割を超えているが、ジャカルタ首都圏に限れば、日本車のシェアはそれを若干下まわる印象を受ける。

 毎年のように定点観測を行っていると、そこから見える風景は微速だと感じるものの確実に変化を見せている。現地の業界関係者からは「BEVをラインアップしていないと政府などとの話し合いもなかなかうまくいかない」といった話も聞いている。街なかではまだまだこれからに見えるBEVだが、政府レベルではかなりBEVに前のめりとなっているのは間違いない。

 あくまで私見だが、長い間インドネシアの自動車普及に貢献してきた日本メーカーは別としても、ここ最近の新規参入または本格参入に舵を切ったメーカーについては、BEVのラインアップは「お約束」となっているようにも見える。

 このような環境下、次に定点観測したときに見える風景がどのように変わっているのかがいまから楽しみである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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