激速なのにエレガント! 2代目AMG GT クーペはサーキットもワインディングも日常性能も全部手に入れた贅沢三昧なクルマだった (2/2ページ)

2+2シートとトランクスルー機能でさらに優れたGTカーとなった

 インテリアでは、アナログとデジタルを融合させた「ハイパーアナログ」デザインを採用。航空機からインスパイアされたという左右対称のダッシュボードにはタービンノズル型エアアウトレットが配され、その中央に11.9インチ縦型メディアディスプレイが鎮座するスポーティなもの。

 シートはAMG専用スポーツシートが標準となるが、さらにスポーティなヘッドレスト一体型のAMGパフォーマンスシートもオプション設定する。また、通常は2シーター仕様が標準となるGT クーペであるが、オプションで可倒式リヤシートを用意。2+2仕様であれば4名乗車も可能(身長150cmまで)だ。

 なお、リヤシートを倒した状態でラゲッジルームは最大675リットル(標準の2シーター仕様は321リットル)を確保しており、これまで以上に利用シーンが広がる

 そのほか、第2世代「MBUX」の搭載やAMGパフォーマンスステアリングの採用など、最新のメルセデスAMGの文法に則ったアップデートが施されている。

 気になるパワートレインは4リッターV8ツインターボエンジンのM177で、最高出力585馬力・最大トルク800Nm。M177エンジンはすでにSクラスやGクラスなどの63モデルに採用されているものであるが、GT クーペへの搭載にあたり、数多くの改良が施されている。トランスミッションには湿式多板クラッチによる軽量で低慣性でレスポンスに優れるAMGスピードシフトMCT9速を採用。0-100km/h加速は3.2秒の俊足を誇る。

 第2世代メルセデスAMG GT クーペの発表会で登壇したメルセデス・ベンツ日本合同会社の上野金太郎社長は「新型GT クーペは先代モデルに比べて性能はさらに向上し、2+2シートとトランクスルー機能を備えることで利便性も高められました。サーキットを走る性能を落とすことなく、とくにワインディングで走ることの楽しさを追求したのが新型メルセデスAMG GT クーペなのです」と語った。

 新型メルセデスAMG GT クーペは、「63 4MATIC+」のモノグレード展開で価格は2750万円。2024年4月2日より予約注文を受け付け、納車は4月下旬頃より順次開始される予定だ。

 メルセデスAMG GT クーペが第2章でどのような活躍を見せてくれるか、非常に興味深い。


新着情報