この記事をまとめると
■2代目となるNB型マツダ・ロードスターにはレアな特別仕様車が設定されていた
■ロードスターのアイデンティティのひとつであるオープンボディを廃してクローズドクーペの姿をしたモデルがあった
■歴代ロードスターで唯一ターボエンジンを搭載したモデルがNB型には存在していた
走りにまで手を加えた意欲作だらけ!
1989年に登場した初代モデルから現行型となる4代目モデルまで、一貫して「人馬一体」をキーワードに開発がなされ、多くのファンを獲得しているマツダのロードスター。
そんなロードスターには歴代多くの特別仕様車がリリースされてきたが、2代目となるNB型の時代には、とくにレアなモデルが多く存在していた。今回はそんなNBロードスターに存在したレアモデルを振り返ってみたい。
10周年記念車(1999年)
初代ロードスター登場から10周年を記念して、世界限定7500台でリリースされた10周年記念車。そのなかで500台が日本向けとなりリリースされたのだが、ただの記念モデルではなく中身まで手が加えられたものとなっていた。
具体的には、ピストン、コンロッド、フライホイールなど慣性質量が小さいことが好ましい部品について重量に注目して厳選することにより、エンジンの伸び、吹きあがり、レスポンス、音質を最大限に高め、カタログスペックには表れないフィーリング面を大きく強化していたのである。
マツダスピード ロードスター(2001年)
ロードスターのなかでもっともホットなRSグレードをベースにマツダスピードブランドが手がけた200台の限定モデルとなるこの車両は、エアロパーツや専用ボディ色だけでなく、減衰力を4段階に調整できるダンパーやエンジン&デフマウントを強化品にしてダイレクト感を高めた。
さらに、専用のエキゾーストマニホールドやマフラーを組み合わせることで、RSらしい走りをより強化したスペシャルな1台となっており、乗り味やエンジンフィールはまったくの別物に仕上がっていた。