トラック好きじゃなくても圧倒される展示内容! ジャパントラックショー2024は激熱車両だらけだった (2/2ページ)

普段見れないような機材たちも必見

 輸送方法改善につながるとされる、パワートレインと荷台が分離する車両も多く展示している。従来からあるトレーラーはバリエーションが広がり、ダンプタイプ/冷凍バンボディ/低床トレーラー/サイロタンクなど、運ぶものによってさまざまな選択肢が用意されていた。

 いま話題のスワップボディは、シャシーと荷台、支持脚を色わけするなどして、見学者に構造がわかりやすいようにしてある。また、スワップボディの後ろにトレーラーをつないだ「ダブル連結トラック」は、まるで列車のような長さがあり、見る者を圧倒する。

 クレーン搭載トラックはユニックタイプなので、コンパクトにまとまった車両が多い。しかし、ブームを伸ばすとクレーン車並みの長さになり、天井に届きそうな展示車もある。

 さらに1台で複数のゴンドラを持ち、1度に複数人で作業が行なえるという高所作業車も、作業の効率化といった面から要注目といえよう。とくに、トンネルの工事・点検で威力を発揮しそうな車両だ。

 展示車両のなかでもとくに目を引いたのは、きらびやかに非常灯を点滅させたレッカー車。万一の事故や故障でお世話になることもある車両だが、クルマの行き交う高速道路などでの作業は、いかに安全で効率よく短時間で作業を済ませるかといったところに、ポイントがある。

 そこで、作業性を考慮した工具/道具/用具の収納スペース、コンパクトで強い牽引力を持つレッカーブームやウィンチなど、最新の装備を持つ車両が多数展示されているのだ。なかには、大型トラックや建機に対応している車両もあり、ひと口にレッカー車といってもその種類は意外と多いことに気づくはずだ。

 そして、目立ち度や迫力という点ではデコトラを外すことはできない。屋外展示場に置かれたフル装備のダンプトラックを始め、屋内展示上にもパーツ事業者が持ち込んだ個性的な車両が耳目を集めている。

 総展示車両数は全部で約150台。トラック好きはもちろんのこと、そうでなくても十分見応えがあって楽しめるイベントだといえよう。


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