一見車種は少ないけどSUVにセダンにクーペまでガッツリ網羅! SUBARUのラインアップを一気にまとめてみた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■日本の自動車メーカーのなかでもスバルはシンプルな車種構成となっている

■現行モデルでは人気のSUVが多くを占めるが派生モデルも多い

■ステーションワゴンやスポーツモデルなど魅力的なモデルも数多くラインアップしている

スバルの現行ラインアップを確認

 国内の自動車メーカーでも比較的シンプルなラインアップとなるSUBARU。軽自動車やリッターカーはダイハツのOEM、EVはトヨタのモデルとなっている。自社生産モデルはスポーツモデル、ハッチバック、ステーションワゴン、SUVと多岐にわたる。

 現行モデルは人気のSUVが多く占めているが、じつは派生モデルも多いのが特徴だ。今回はSUBARU車のなかから軽自動車以外のモデルを改めておさらいする。

ジャスティ

 スバル車でもっともベーシックなモデルであり、現行スバル車で唯一スライドドアを有するモデルだ。ダイハツ・トールのOEM供給モデルであるため、エンジンは同社のNA直列3気筒1リッター。駆動方式はFFとAWDをラインアップしているスバルの普通車唯一の直列エンジン搭載車だ。運転支援システムはステレオカメラを用いたものだが、アイサイトではなくスマートアシストになる。

 ちなみにジャスティは、1984年から1994年までスバル自社生産のコンパクトカーとして発売されており、現行型は国内では2代目となる。2007年にデビューした2代目は14年の時を経てOEMモデルで復活したわけだが、じつは初代モデルも直列3気筒1リッターエンジンの搭載やトランスミッションがCVTであったことなど、意外と共通点が多い。

レックス

 1972年から1992年まで自社生産されていた軽自動車の名前を引き継ぎ、2022年にダイハツ・ロッキーのOEM供給モデルで復活したコンパクトSUV。直列3気筒1.2リッターエンジンを搭載しているが、ベースとなるロッキーに設定されている1リッターターボやハイブリッド、AWD車の設定はない。

 スバルの普通車のなかで唯一、車両本体価格が100万円台のグレードが存在する。運転支援システムはジャスティと同じくスマートアシストを搭載。ジャスティとともに5ナンバーサイズのモデルはOEM車だけとなる。

インプレッサ

 1992年に登場したインプレッサは、セダンとスポーツワゴンというふたつのボディ形状でデビュー。2007年に登場した3代目(GH/GE/GR/GV型)からは5ドアハッチバックと4ドアセダンに変更された。3代目まではWRXがスポーツグレードとして設定されていたが、2014年に独立した車種(VA型)へと変更されたため、2011年に登場した4代目(GP/GJ型)からは実用的なNA(自然吸気)エンジンを搭載した自社生産車でもっともベーシックなエントリーモデルという役割へスイッチした。

 また、この4代目と2016年から2023年まで生産されていた5代目(GT/GK型)では、5ドアモデルがインプレッサ”SPORT”、セダンがインプレッサ”G4”というサブネームが与えられていたが、現行型ではセダンが廃止されたため、サブネームも廃止されている。

 2023年に登場した現行型(GU型)は、全車水平対向2リッター直噴DOHCエンジンを搭載し、10kWのモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドのe-BOXER仕様と2種類のパワーユニットをラインアップしている。

 トランスミッションは全車リニアトロニックCVTとなり、MTの設定はない。駆動方式はFFとアクティブトルクスプリット式フルタイムAWDを設定。運転支援システムは全車3眼カメラ式の「アイサイト」を搭載する。

クロストレック

 2023年まで生産されていたSUBARU XVの後継モデルで、XV同様インプレッサ系となるため形式は同じGU型となるが、クロストレックに関してはインプレッサよりもデビューが先行しているため、厳密にはインプレッサがクロストレックベースということになる。

 パワーユニットは水平対向2リッターDOHC+10kWモーターのマイルドハイブリッド仕様e-BOXERと、2024年に追加された国内のスバル車では初となる水平対向2.5リッターDOHC+88kWモーターを組み合わせたストロングハイブリッド仕様のe-BOXERの2タイプを設定。トランスミッションはマイルドハイブリッドがリニアトロニックCVT、ストロングハイブリッドもリニアトロニックという名称だが、電気式無段変速機で、駆動方式はフルタイムAWDと、マイルドハイブリッド仕様にのみFF車を設定している。マイルドハイブリッド仕様もストロングハイブリッド仕様も同じe-BOXERという呼称だが、ストロングハイブリッドにはグレード名にS:HEV表記が加わる。

 2025年5月現在では、ツーリング、リミテッド、プレミアムの3グレード構成で、リミテッドとツーリングがマイルドハイブリッド、プレミアムがストロングハイブリッドとグレードでパワーユニットが差別化されている。運転支援システムはインプレッサ同様3眼カメラ式の最新型「アイサイト」を搭載。プレミアム S:HEVのみGPSを使用した高度運転支援システム「アイサイトX」の選択が可能となっている。

フォレスター

 国内外ともにスバル車のなかでも高い人気を誇るSUV。220mmのロードクリアランスとXモードと呼ばれる駆動力やブレーキなどを制御する走行モードにより、高い悪路走破性をもつ。2025年にデビューした現行モデルでは、従来型でも好評だった1.8リッター水平対向4気筒 DOHC直噴ターボのほか、クロストレックにも搭載されている2.5リッターDOHC+88kWモーターのストロングハイブリッドのe-BOXERという2種類のパワーユニットを展開。トランスミッションは1.8リッターターボ車がリニアトロニックCVTで、S:HEVは電気式無段変速機(リニアトロニックという名称)。駆動方式は全車AWDとなる。

 グレードはSPORT、X-BREAK、Premiumの3タイプを基本に、全車がアイサイトを標準装備とするが、それぞれに高度運転支援システムの「アイサイトX」装着車も設定。PremiumとX-BREAKがストロングハイブリッドのS:HEV、SPORTが1.8リッターターボとなる。


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