この記事をまとめると
■2025年度の全日本ジムカーナのPE2クラスで「CP2」チームが活躍中
■CP2チームではベテランのマスタードライバーとルーキードライバーがタッグを組む
■第3戦タマダでルーキードライバー3人にインタビューを敢行した
若手育成プロジェクトに抜擢された精鋭にクローズアップ
全日本ジムカーナ選手権の第3戦「マツダ・スピリット・レーシングカップinタマダ」が5月10~11日、広島県のスポーツランド・タマダを舞台に開催された。第1ヒートは曇り、第2ヒートは途中で雨が降り始めるなどコンディションが変化するなか、各クラスで激しいバトルが展開されたのだが、今回はPE2クラスに参戦したチャレンジPE2プログラム、通称「CP2」のメンバーにクローズアップする。
同チームは、2ペダル車両によるジムカーナ競技の普及と若手ドライバーの発掘・育成をターゲットに2024年に設立されたチームで、マツダ・ロードスターを駆る河本晃一選手、スバルBRZの高屋隆一選手、ミニ・クーパーSの高江淳選手らベテランが、若手女性ドライバーとダブルエントリーするというプログラムとなっている。コンビを組むルーキードライバーは、いずれもトライアウトで選出された精鋭で、土田美夢選手、瓜本琴葉選手、今西桜選手が2025年度から全日本ジムカーナ選手権にデビューしている。
出走に向けて集中するCP2の3人画像はこちら
まず、Team WESTのルーキードライバーとして、高屋選手とコンビを組む瓜本選手は大学の自動車部で活動する逸材で、開幕戦の筑波サーキットで3位入賞。デビュー戦でポディウムフィニッシュを果たしたほか、第2戦の名阪スポーツランドでも3位入賞を果たすなど2戦連続で表彰台を獲得している。
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Team EASTで河本選手とコンビを組む土田選手はカート出身で、大学の自動車部で競技を行いながらも全日本ジムカーナ選手権にデビューしたのだが、開幕戦の筑波ではミスコース&パイロンペナルティで9位に終わったほか、第2戦の名阪スポーツランドでは車両の規定違反で失格となってしまった。
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そして、Team CENTRALで高江選手とコンビを組む今西選手も、大学の自動車部出身のドライバーだ。開幕戦の筑波ではパイロンペナルティにより8位でデビュー戦を終え、第2戦の名阪では車両の規定違反で失格になってしまったのだが、その後も着実に練習を重ねているようで、第3戦のタマダでも素晴らしい走りを披露していた。
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事実、第1ヒートからルーキードライバーは好タイムをマークし、ロードスターの土田選手が5位、ミニ・クーパーSの今西選手が6位完走。残念ながらBRZの瓜本選手は車両の規定違反で失格となったが、それでも3番手タイムをマークするなど、3戦連続で表彰台を獲得できるようなパフォーマンスを見せていた。
全日本ジムカーナ第3戦PE2クラスの表彰台画像はこちら
3名のルーキーはまさに驚異的なスキルアップを見せており、マスタードライバーに迫る走りを披露しつつあるのだが、そもそも彼女たちはどんな選手なのだろうか?
というわけで、第3戦のタマダで2025年度のルーキーズを直撃した。