鳥糞に花粉に……雨粒もダメなの? 放置するとクルマに取り返しのつかないダメージをもたらすこと5つ (2/2ページ)

傷はついてなくてもボディは汚れで痛むことがある

4)車体についた花粉や鳥糞

 屋外駐車である以上、避けて通れないことのひとつに花粉や鳥糞の付着が挙げられます。鳥の糞の成分は酸性が多く含まれており、これが塗装面やコーティングの皮膜に付着するとどんどん腐食していきます。やがてシミになったり、劣化した塗膜やコーティングの被膜が凹凸になってしまうことも。

 見つけた時点で、水を含ませた布やスポンジ、ティッシュペーパーなど、塗装面を傷つけないよう、サッと取り除いてください。あとまわしにしても何もいいことはありません。早めの対処が肝心です。

5)雨が降ったあとの水滴をそのまま放置

 これから日本列島のほとんどの地域が梅雨の時期に入ります。雨が多くなる反面、梅雨の晴れ間には太陽が顔を覗かせます。そしていまは、太陽の光がどんどん強くなっている時期でもあり、最高気温が夏日を記録する地域も増えてきました。今年も猛暑なんて予報も……。

 雨上がりの状態で放置していたら、車体に付着した水分はどうなるのでしょうか? 塗装の表面に残った水が残留物となって残り、白い斑点として残ります。これがイオンデポジットです。

 このまま放置しておくと、塗装やコーティングの皮膜の内部に侵食してしまい「ウォータースポット」となってしまうのです。ウォータースポットになってしまうと、もはや素人の手には負えず、コーティングショップなどの専門店に依頼しなければなかなかきれいに除去でないので注意が必要です。

●まとめ:放置すればするほどダメージが大きくなり修理代も高くつく

 今回の5つの事例のうち、とくに即対応が求められるのは1番と3番です。高い出費になるだけでなく、事故を誘発したり、クルマにより大きなダメージを与えかねない危険性を秘めているからです。残りの2番・4番・5番についても、あとまわしにすればするほど、クルマへのダメージが大きくなります。

 面倒なことほどあとまわしにしがちですが、大切な愛車のコンディションを維持するためにも、可能な限り「即対応」が理想です。次の休みの日に、できることは対処しておきたいところです。


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松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
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