ガソリン使いまくってごめんなさい! 「でもエンジンが好きだぁ」な声に応える「電動化」に背を向けた男気溢れるクルマ4台 (2/2ページ)

まさに男気の塊

スバル・レヴォーグSTI Sport R EX

 今でこそスバルもそこそこスマートなイメージがあるものの、昔の四駆ユーザーたちはみなさん男気あふれるというか、男くさい人ばっかりだったような(笑)。そうしたクセとかカドが取れてきて、スバルはどんどん洗練されてはいるものの、ことレヴォーグにEVとかHVの気配は一切ありません。

 それどころか水平対向4気筒エンジンは1.8リッターのターボで打ち止め、みたいに思わせておいて2.4リッター直噴ターボを載せてくるなど電子デバイスだって「アイサイトあれば十分じゃね」的な開き直りすら感じます(笑)。

 ちなみに、1.8リッターのCB18のときからいわれていますが、水平対向のエキゾーストが奏でる不等長サウンドってやつも微かに残っているとかいないとか。もちろん、サウンド演出なんて洒落たことをしないのがスバルの男っぽさ。いろんな意味で男気を感じられるのがスバルというブランドなのかもしれません。

ホンダ・シビック タイプR

 R32 GT-RがエクスペリメンタルモデルとしてEV化を果たしましたが、初代シビック タイプR(EK9)をEV化して復活させようなんて魂胆、ホンダは毛先ほどももち合わせていないはず。タイプRだけでなく、むしろホンダは全社員のDNAレベルからガソリンジャバジャバ系でいてほしいですもんね。

 もっとも、ホンダは電動化についてはグローバルに協業を進めているので、いつハイブリッド タイプRが出てきてもおかしくはありません。実際、EVの回生ブレーキと同じニュアンスのKERS(カーズ、Kinetic Energy Recovery System)についての知見はF1エンジンの開発でバッチリ得られていますからね。

 とはいえ、ライバルのメガーヌがEV化してニュルブルクリンクのラップレコードでも更新しない限り、タイプRはリッターあたりの馬力の捻出だけで、決して電気には手を出さないはず。そのへんの潔さ、こだわりこそホンダの男気と呼んで差し支えないでしょう。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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