かなり昔に消滅したきりのメーカーも多い
マツダ・ファミリア(~2004年)
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マツダはグローバルモデルとの共有化が早かったこともあり、2003年に登場したファミリアの後継車種であるアクセラからすでに3ナンバーボディを採用。そのため、最後の5ナンバーセダンは9代目のファミリアとなる。
この9代目ファミリアは、非常にオーソドックスなセダンとなっていたが、ショートワゴン版のファミリアS-ワゴンは比較的人気モデルとなっていた。また、2001年5月には突如として「マツダスピードファミリア」なるコンプリートチューニングモデルが登場し、話題を集めたことでも知られている。
三菱ランサー(~2010年)
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もはやベースよりもランサーエボリューションのほうが知名度が高くなっているといっても過言ではないランサー。最後のランエボは国内ではギャランフォルティスとして販売されていたものがベースとなっているが、いずれにしてもそちらは3ナンバーサイズということで、最後の5ナンバーセダンは6代目ランサーということになる。
デビュー当初はランサーセディアというサブネームが与えられていたが、2003年には再びランサーへと回帰を果たした。そんな6代目ランサーには、先代まで脈々と受け継がれていた「エボではないターボモデル」のランサーGSRといったホットモデルも存在せず、最後まで実用セダンとして生涯を終えることとなったのだった。
ダイハツ・アプローズ(~2000年)
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それまでは、カローラをベースに内外装を変更したシャルマンをフラッグシップセダンとしてラインアップしていたダイハツだったが、1989年にフルオリジナルのアプローズをリリースした。このアプローズ、見た目は4ドアセダンだが、じつはリヤが大きく開くハッチゲートのスーパーリッドと名づけられたものとなっており、5ドアハッチバックセダンという珍しいボディタイプとなっていたのが最大の特徴だった。
そんな変化球をもつアプローズだが、クルマとしては非常に真面目な作りで、デビュー時の評価も上々だったのだが、登場直後にリコールを連発してしまったことで評価を落とし、人気車種になることは叶わなかった。しかし、クルマ自体の仕上がりは決して悪くなかったため、改良を繰り返しながら2000年までラインアップに存在していた。
スズキSX4セダン(~2014年)
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軽自動車に強いことで知られるスズキだが、コンパクトカーにも力を入れており、カルタスクレセントやエリオなど、5ナンバーセダンを継続的にラインアップしていた。そんなスズキの最後の5ナンバーセダンが2007年に登場したSX4セダンとなる。
このモデルはフィアットと共同開発で生まれた5ドアハッチバックのSX4をベースに、独立したトランクを備えたもので、クロスオーバーテイストの仕様や2リッターモデルがあったSX4に対して、シンプルなスタイルで、エンジンも1.5リッターのみ。その安価さなどもあって警察車両としても導入された実績があったが、2014年に終売となり、後継車種も登場していない。