この記事をまとめると
■車線内において左右どちらかに寄って走るドライバーを見かけることが多い
■片側一車線の道路などでは法規的には「道路の左側端に寄って通行する」と定められている
■寄ってる位置次第でドライバーが何を考えているのか把握できる
車線内で右に寄る人や左に寄る人の心理
高速道路でも一般道でもクルマは決められた車線内を走るもの。しかし、同じ車線内でもどこを走るかは人によってまちまち。
なので、やたらと左端に寄っている人もいれば、センターライン寄りを好む人もいる。当然、車線の中央付近をキープするクルマもいれば、逆にキープできないクルマも……⁉
車線内ならどこを走っても咎められることはないだろうが、これらの違いはどこから来るのか?
・左寄り
車線内の左寄りを走る人は、教習所で教わった「キープレフト」の名残りというか、習性が身についていることが考えられる。
法規的には、センターラインのある片側一車線の道路や、センターラインのない道路、境界線のない一方通行道路では、道路の左側端に寄って通行する(道路交通法第18条:左側寄り通行等)と定められているので、それを守っているとすれば文句のつけようはない。
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また、そのほかの理由として、右ハンドルのクルマの場合、ドライバー自身のポジションが、自分の車線内の中心になるようにした結果(意識的、無意識を問わず)、クルマが左寄りになっている場合もあるし、対向車線のクルマと少しでも距離をとっておきたいという心理的な働きや、本来のキープレフトの目的である、自転車などの巻き込み防止を考えてといったことも考えられる。
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ただ、道幅が狭かったり、見通しが悪い道だと、左側の側道から出てくる車両や歩行者の発見が遅れがちになりやすく、道端の異物をタイヤが踏んだり、雨の日は水はね、泥はねで歩行者に迷惑をかける可能性も高くなる。さらに、左折時のラインどりもキツくなり、いったん右に振ってから切り込む、いわゆる「あおりハンドル」をする原因にも……。
こうしたことから、左寄りスタイルは、あまりメリットがあるとはいえないだろう。