ムーヴにフォレスターにRAV4! 注目新車が目白押しのいま5月の新車販売ランキングを分析!! (2/2ページ)

人気モデルが5・6月に立て続けにモデルチェンジ

 フルモデルチェンジしたスバル・フォレスターはすでに今期の国内市場配車分を売り切っており、納車待ちは1年以上となっている。今期の総供給台数で7000台との話も聞いていたのだが、5月単月だけで1869台も販売(新規登録)しているので、7000台というのは都市伝説だったのかもしれない。

 5月21日に新型をワールドプレミアしたトヨタRAV4だが、国内での発売は2025年度内としている。本稿執筆時点で調べてみると、発表された未発売の新型ではなく現状販売されている現行モデルは11月以降納車予定となっている。つまり、年末ギリギリまでは少なくとも次期型の国内発売はないことになりそうだ。

 RAV4も次期型ではハイブリッドのみとなるので、ガソリン車がほしいひとはそろそろ新規受注停止(終売)も見えてきている現行型の商談を進めたほうがいいだろう。

 スズキ・スイフトが5月26日から5月30日の間で生産停止となっている。そのまま6月の販売台数に悪影響を与えるのか、それとも反動でランキングが上昇していくのかも気になるところである。

 軽自動車では目立った動きはないものの、6月5日に新型ダイハツ・ムーヴがデビューした。ダイハツは認証問題もありムーヴのモデルチェンジは延び延びとなっていただけに、やっととの思いも強い。ムーヴはここのところしばらくは派生車種のキャンバスが販売台数を支えていた。新車販売だけではなく、届け出済み未使用中古車でもこれでもかと展示場にはキャンバスが溢れていた。今後、ムーヴが新型になれば販売台数上積みへの強力な戦力となるので、軽自動車のみでのトップ5圏内入りも現実味を帯びてきているといえよう。

 代わってはじかれそうなのがスズキ・ワゴンRかもしれない。ワゴンRには派生モデルのスマイルがあるが、コンセプトとしいては新型ムーヴに近い。ここのところスマイルのテレビCMを多く見かけるので、スズキとしても新型ムーヴは相当意識しているように見える。

 6月はそれほど目立った動きはないが、暦年締め上半期末であり四半期決算月でもあることから、どのメーカーでも販売促進活動にかなり気合いが入っている。隠れた狙い目月ともいわれていたが、6月に入ってからの新規発注では、当月内に納車が間に合うことはかなり難しいので、新規の受注獲得レベルでは昔ほど熱気に包まれてはいない。しかし、すでに受注しておきながら納車ができていない車種(受注残車両)を少しでも多く6月に登録(軽自動車は届け出)をかけようとしてくるので、ランキングも少々荒れたものとなるかもしれない。

2025年5月単月締め新車販売台数トップ30

ホンダN-BOX 1万3565台
スズキ・スペーシア 1万2179台
トヨタ・ヤリス 1万1756台
トヨタ・ライズ 8867台
ダイハツ・タント 8814台
トヨタ・ルーミー 8034台
トヨタ・シエンタ 7415台
スズキ・ハスラー 7173台
ホンダ・フリード 6723台
トヨタ・カローラ 6613台
トヨタ・ヴォクシー 5737台
トヨタ・ノア 5667台
スズキ・ワゴンR 5597台
日産ノート 5478台
ダイハツ・ムーヴ 5413台
トヨタ・アルファード 5324台
トヨタ・アクア 5205台
日産ルークス 4870台
日産セレナ 4770台
ホンダ・ステップワゴン 4641台
トヨタ・プリウス 4621台
スズキ・アルト 4580台
三菱デリカミニ/eKシリーズ 4559台
ダイハツ・ミラ 4413台
スズキ・ジムニー 4120台
スズキ・ソリオ 4084台
トヨタ・クラウン 4077台
ダイハツ・タフト 3754台
トヨタ・ハリアー 3736台
ホンダ・ヴェゼル 3460台


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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