少年の心を鷲づかみにしたカウンタックにヨーロッパにストラトス! 実際に乗ってみたら「マジか……」なスーパーカーたち (2/2ページ)

見た目以上に操るのが難しかった

 かつてスーパーカーと呼ばれたクルマを、いま走らせるとその扱いの難しさに思わずビビッてしまうモデルもある。その代表格といえるのは、やはりランチア・ストラトスとランボルギーニ・ミウラの2台だろうか。

 前者はラリーのために開発されたモデルで、やはりコーナリング性能は超一流だが、逆に直進させることはとても難しい。かつてそれでモンテカルロ・ラリーを3連覇したサンドロ・ムナーリをして、「高速道路の1車線内をずっとドリフトで走るのは簡単だが、真っ直ぐ走るのは何より難しい」と語ったストラトス。これもまた最高速よりコーナリング性能に重きを置いたマシンにほかならなかった。

 ミウラの場合は、重量のあるV型12気筒エンジンを横置きミッドシップしたことによるコーナリング時の挙動変化が大きな問題だ。

 最近では、ファッションスーパーカーという新たなカテゴリーを創出した、光岡自動車のオロチがスーパーカーか否かの話題を呼んだことがあるが、ひと目で見る者の目を引き付けるその個性的なデザインは、やはりスーパーカーがもつべき大切な要素であると思う。スーパーカー・ファンとしては、ぜひその続編を期待したいところなのだが。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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