平成生まれには意味不明! かつて男も女も大好きだった「スペシャルティカー」ってなに? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■1980年代から1990年代にかけて日本ではスペシャルティカーが一世を風靡した

■スペシャルティカーにきっちりとした定義はなくイメージ的な呼び方だった

■ホンダ・プレリュードの復活でスペシャルティカーに再び脚光が当たるかもしれない

スペシャルティカーって基本的にどういう定義?

 2025年、いよいよ1980年代のデートカー、スペシャルティカーを代表する1台、ホンダ・プレリュードが復活する。そこで、ここではかつて一世を風靡したスペシャルティカーとはどんなクルマだったのかを紐解きたい。

 そもそも国産車初の”スペシャルティカー”と呼ばれていたのが、1970年に登場した初代トヨタ・セリカだった。まだ免許年齢に遠く及ばない若者の筆者も、その姿に熱狂し、買いもしないのにディーラーでカタログをもらったものだった。

 セリカがスペシャルティカーと呼ばれたのは、そのハッチバックモデルであり、カリーナのプラットフォームを用いた1台だった。流麗なスタイリッシュさもさることながら、アメリカで大ヒットしたフォード・マスタングに倣い、エンジン、ミッション、インテリアを自由に選べる「フルチョイスシステム」を採用したところが、スペシャルだったのである。

 スポーツカー、スポーティカーと違うのは、そのあたりにあったと思われ、きっちりとした定義はなく、ある意味、イメージ的な呼び方だったはずだ。スポーツカーほどの性能はもっていないものの、そこそこスポーティにも走れる、スタイリッシュな多くは2ドアクーペだったのである。

 その後も、いわゆるスペシャルティカーは国内でも人気を博し、日産シルビア、ホンダ・プレリュード、トヨタ・ソアラ、そしてスバルSVX、マツダ・ユーノスコスモなどが続々と登場している。


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青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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