クルマが艶々になるボディコーティング! だったら重ね塗りをすればずっとキレイなままでいられる? (2/2ページ)

下手な施工をするならプロに依頼するのがベター

■素人作業は「割り切り」が必要

 結論として、プロが施工したコーティングの皮膜のうえに、よかれと思って素人がコーティングの液剤を買ってきて独断での施工を行うのはやめておいたほうがよさそうです。コーティング液を塗る前の下地処理を行うにしても、埃をはじめとするさまざまな不純物が舞っている屋外で施工した時点でアウトです。

 また、屋内で作業できたとしても、素人がバフ掛けをしている時点で、せっかくのコーティング皮膜を削ってしまいかねません。それであれば、洗車をしたあとにボディカバーを被せて保管したほうが効果的です。

■コーティングはプロに依頼すべき?

 さまざまな考えかたがあると思いますが、「それ相応の仕上がり」を期待するのであれば、その道のプロに依頼するのが確実です。作業環境や用途に応じた道具、最新のコーティングの液剤、そしてなにより、素人とは施工者の技術レベルが桁違いです。

 そのうち、「AIがクルマの塗装の状態を判断して全自動でコーティングを施工する」なんて時代が訪れるかもしれませんが、職人の感覚や経験がモノをいう世界でもあります。その道のプロの施工であれば安心して任せられますが、重ね塗りの費用や引き受けてくれるかも含め、事前に確認したほうがよさそうです。

■結論:コーティングの重ね塗りはアリorナシ?

 どのタイミングでコーティングの重ね塗りをするかにもよりますが、最近は「ボディコーティングにも定期的なメンテナンスが必要である」という認識がずいぶんと浸透してきたように思います。

 素人施工ではすべてが勘に頼ることになりますが、その道のプロであれば、1カ1月なのか半年なのか、それとも1年おきなのか、予算に応じてベストなタイミングを提案してくれます。つまり、当てずっぽうに重ね塗りはナシですが、適切なタイミングと下地処理を行ったうえでの重ね塗りはアリではないでしょうか。


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松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

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1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
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