おひとり様ドライブも寂しくない!? スバルのアプリ「SUBAROAD」のSTIコラボコース「赤城のニュル」を満喫したら想像以上に楽しかった (3/3ページ)

とうとう「赤城のニュル」に遭遇

 そんなことを考えながら次の経由地「松ノ木ビューポイント」を越えてしばらく走り、赤城のニュルたる「からっ風街道」に入ると、抜けのいい景色から一転、深い森に包まれ、アップダウンの多い道が続く。

 どのあたりがニュルらしいスポットか……とカメラマンと話しつつ走っていると、かなり長く開け、かつ大きくアップダウンのあるストレートに差し掛かった。そこで不意に久保選手の言葉を思い出す。これが例の「赤城のドッティンガー」か!

 そこまで大きく景色が変わるというわけでもないので、正直なところ事前に聞いていなかったらスルーしてしまいそうだったが、実際にニュルを走った選手に似ているといわれたらなんだかそんな気がしてくるのが人の性。まだ走ったことのないニュルへとつい思いを馳せてしまう。この先の人生で走る機会があるかというと怪しいが……。

 からっ風街道をちょうど中間くらいまで来たところで、次の経由地「道の駅ぐりーんフラワー牧場・大胡」へ。オランダ式の風車がアイコニックなこの道の駅は、赤城のニュルでヒートアップしてしまった心のクールダウンにぴったり。アイスクリームなどの軽食の販売があったり、動物とのふれあい体験も可能なので、家族連れにもうれしいスポットだ。

 小休憩を終え、次の経由地の三夜沢赤城神社までレヴォーグを走らせる。からっ風街道も終盤に近づき、森林がいっそう深くなってくると、なんだかやっぱりニュルっぽいような気になってくる。アレンベルクコーナーを抜け、コースがタイトになってくる辺りを想起させるような……(思い出しているのはもちろんゲームで見た景色)。

 しかし、それにしてもSUBAROADで流れるスペシャルガイドが面白い。コンビ歴が長い井口選手と山内選手の掛けあい形式ということで、ガイドというよりトークショーを聴いているような気分になってくる。その内容も、ルートにまつわる話題以外にも、レースのウラ話やニュルにまつわる思い出、それぞれのプライベートについてなど、ファンならば必聴、そうでなくとも楽しめるものとなっている。

 そして、三夜沢赤城神社へ到着。赤城南麓のパワースポットとも呼ばれるこの神社を参拝して、ラストスパートに入る。

 ラストスパートとはいったものの、GT性能を重視したモデルであるレヴォーグに乗ってきたからか、はたまたふたりのGTドライバーによる飽きさせないガイドがあったからか、どちらかというともう終わりなのか、という気分だ。

 そういえば、SUBAROADアプリの利用者を車種ごとに分析すると、レヴォーグのユーザーがもっとも多いらしい。長距離ドライブや旅を楽しむのにぴったりなレヴォーグだから、移動そのものに楽しさを求めるSUBAROADとマッチしているのだろう。

 からっ風街道を抜けて市街地を少し走ると、交通安全祈願でも有名な貴船神社に到着。今回の旅のゴールを迎えた。

 公式では2時間強のルートということになっているが、今回は昼食や休憩、撮影などを含めて合計3時間半ほどの所用時間となった。それぞれのスポットでしっかりとアクティビティを満喫するならば、5〜6時間ほどは見ておくのがよいだろう。スタート/ゴールからの移動時間も考えても、首都圏在住ならば無理なくちょうど丸一日を使い切れる程よいボリューム感だといえる。

 また、今回は開発用のアプリということもありすべては試せなかったが、SUBAROADアプリにはリワードバッジや走行データのビジュアライゼーション機能など、ドライブが楽しくなるギミックが盛り込まれている。なお、「SUBARUオ-ナー専用アプリ」を掲げるSUBAROADだが、かんたんなID登録さえすれば他メーカーのクルマに乗っていても使用可能だ。

 興味をもっていただけたなら、SUBAROADアプリをインストールして休日のドライブに出かけてみてはいかがだろうか。きっと新鮮な体験が待っているはずだ。


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