この記事をまとめると
■クルマ選びで走りも諦めたくないパパ向けに家族も納得する実用的モデルを厳選
■国産車ではホンダ・シビックやスズキ・スイフトなどが走りと価格のバランスが秀逸
■輸入車はVWゴルフGTIやBMWミニなどが家族にも理解を得られて走りも楽しい
走り好き必見のミニバンとは
かつてはスポーツカーを愛し、結婚したいまもエンスーなパパにとって、家族全員が歓迎してくれるクルマ選びはなかなか悩ましいものがある。多くの場合、奥さんの財布のひもが緩まなければ、家族が賛成してくれなければ、という購入のハードルがあるからだ。
もちろん、リヤドアと後席があり、4~5人が乗車できることは必須。また、超高額なモデルや見た目からして戦闘的なスポーツモデルはやっぱり賛同が得られない。
そこで、見た目はファミリーカー的であっても中身はエンスーパパも納得できる、さらに奥さんでも運転しやすい、比較的手ごろな価格で手に入る国モデルを紹介したい。ちなみにそのなかには、愛犬家ファミリーにとってもふさわしい車種も含まれる。
ホンダ・シビック e:HEV
まず筆頭となるが、ホンダ・シビックのe:HEVモデルだ。シビックといえば1972年の初代登場以来、日本の国民車でありファミリーカーの代表格として愛されてきたコンバクトカー。車名からしてファミリーカーの選択として反対される理由はこれっぽっちもない。価格はおすすめとなるe:HEVモデルで約399万円からと、かつてのシビックからすれば安くはないが、手の届かない価格ではない。
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では、その走行性能はエンスーパパを納得させてくれるのだろうか。答えは間違いなくYES! 2022年6月に加わったシビックe:HEVモデルは、世界トップレベルの熱効率41%を誇る新開発された2リッター直噴エンジンと進化した2モーターのスポーツe:HEV=ハイブリッドを組み合わせ、そのスペックはエンジンが141馬力/18.6kgm、モーターが184馬力/32.1kgm、WLTCモード燃費は24.2km/Lというもの。もちろんレギュラーガソリン仕様だ。
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e:HEVモデルとはいえエコ優先のハイブリッドモデルではなく、ガソリン車同様の235/40ZR18サイズのタイヤを履くスポーツモデルなのである。
モーター走行を基本とし、EVモード、ハイブリッドモード、エンジンモードをシームレスに使いわけるのはほかのホンダe:HEVモデル同様だが、SPORTモードではアクティブサウンドコントロールによってエンジン回転とシンクロさせた快音を響かせてくれる演出や、ドライバーの感覚に合わせた加速感をもたらすダイレクトアクセル、リニアシフトコントロールといった、凝った高精度制御まで搭載されているのが大きな特徴となる。
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ドライビングフィールは、上質にしてスポーティ。パワーステアリングは終始ズシリと重く、アルミペダルを深々と踏み込めば、まるでマニュアル車でシフトを操り加速しているようなステップアップシフト感。快感とさえ表現できる豪快なパワーの盛り上がりをリニアシフトコントロールの高度な制御によって感じることができる。極めてマニュアル感のある気もちよさ抜群の加速フィールが演出されているのだ。
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操縦性もスポーティだ。そもそも全高が1415mmと低いことに加え、自慢のフロントストラット/リヤマルチリンクのサスペンション、そしてe:HEVの新世代リチウムイオンバッテリーの床下配置による低重心化によって、直進状態、コーナリング状態、高速走行状態を問わず、まるで地を這うようなフットワークテイストや重心感覚を味わわせてくれる。とにかく乗り味、動力性能、操縦性のすべてが見事に調律され、ハイバランスされているところが快感につながっているのだ。
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パパがひとりで乗るときは、SPORTモードにセットしてアクティブサウンドコントロールを引き出せば、加速のリニア感はさらに増幅。ほとんどスポーティカーを操っている走行感覚とサウンドに酔うことができる。素晴らしく上質で、想像以上にスポーティに走ることもできるのがシビックe:HEVモデルなのである。
それでいて、後席・ラゲッジルームともに余裕がありファミリーカーとしても適切。燃費性能も優秀なのだから、エンスーパパも家族も幸せになれる1台といっていい。