予算次第では走りを楽しめる輸入車も視野に
フォルクスワーゲン・ゴルフ
輸入車では、日本においてもっともなじみある輸入車の1台であり、世界のコンパクトカーのベンチマークであり続けるVWゴルフが挙げられる。良質良品のドイツ製というイメージからも家族を納得させやすく、ディーラー網も充実しているため、安心して手に入れられるファミリーカーであると断言できる(筆者も1984年型ゴルフ2、2014年型ゴルフ7ヴァリアント、2020年型ゴルフ7.5ヴァリアントと乗り継いでいる)。
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が、走り好きのエンスーパパにとっては、マイルドハイブリッド化された標準車では納得できないはずなので、ここでも裏技を発動。約550万円の予算があるのが前提だが、「ファミリーカーとして質実剛健なVWゴルフを買います」といいつつ狙うのは、見た目も比較的おとなしく、実用性などは標準ゴルフとまったく変わらないゴルフGTIである。
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その走りは、出足から2リッターターボエンジンが生み出す265馬力/37.7kgmの力強さを即実感でき、とにかく素晴らしくトルキー。ステンレス製アクセルペダルに軽く足を乗せるだけで、ウルトラスムースに加速を開始する。標準型ゴルフとは異なるローダウンされた専用スポーツサスペンションと、低めにセットされる専用シートによる低重心感覚も相まって、ホットハッチならではの快感を味わえるのだ。
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走行プロファイルをスポーツにセットすれば、胸のすく加速力にダイレクト感と満ちた操縦性を味わせてくれる。直進性のよさは当然として、カーブでは4輪が路面に張り付くオンザレール感覚の立ち振る舞い、イメージどおりのライントレース性を示し、痛快そのもの。エンスーパパの頬がゆるむこと間違いなしだ。
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もちろん、家族を同乗させるファミリーカーとして使う場合は、走行プロファイルからエコやコンフォートを選択すれば、ドライブも快適に楽しめる乗り心地となるから万能なのである。
BMWミニクーパー
最後に紹介するのは、2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤーのインポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した、女性人気も高いBMWミニクーパーの5ドアモデルである。その存在そのものが愛らしいボディは、扱いやすいサイズによって女性でも運転のしやすさは文句なし。電気自動車とガソリン車が選べる選択肢も歓迎すべき点だろう。
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そしてエクステリアデザインとともに、スピードメーターや各種インフォメーションが直径240mmの円形タッチスクリーンに表示されるあたりもエンタテイメント性として女性ウケしやすく、誰もが運転しやすい家族から愛される1台になりうるはずだ。

エンスーパパに対しては、ゴーカートフィーリングと呼ばれる地を這うようにスポーティな乗り味がおすすめポイント。しかし、普段はドライブモードをゴーカートモード以外にセットしていれば、ファミリーカーとして申しぶんのない快適な走りが可能。ジョンクーパーワークスというレーシングスピリット溢れる仕様もあるが、ノーマルのクーパーでも走りの楽しさを目いっぱい味わえるのがミニなのである。