超豪華ミニバン「レクサスLM」の対抗馬はこれか!? メルセデス・ベンツの「ビジョンV」がもはやクルマじゃないレベルの室内だった (2/2ページ)

2026年に登場するであろう新型Vクラスに期待大

 さらに、サイドウィンドウの内側もモニター化されたほか、7つのプロジェクターによって後席の乗員は周囲のほとんどを映像で埋めつくされることに。電動でフルフラットにもなるシートで過ごす時間はさぞや極楽気分に浸れること、間違いないでしょう。

 そして、第4世代MBUX(メルセデス・ベンツ・ ユーザーエキスペリエンス・システム)が搭載され、インフォテイメントが充実していることはいうまでもありません。音響環境も驚くべき内容で、車内およびシートに仕込まれたスピーカーは合計42個と、オーディオルームを超越してもはやサウンドラボに等しいレベル。

 リッチ&ゴージャスの象徴かのように、オリジナルデザインのチェスセットまで用意されており、これなら中国のユーザーにも刺さりまくりではないでしょうか。

 スタイリングに目を向ければ、ミニバンの文法に沿ったプロポーションに、無数のLEDが散りばめられていることがおわかりかと。ノーズのスリーポインテッドスター自体が光り、グリルも数色のカラーで発光。リヤエンドは車体を囲むようなLEDのフレームで、ウインカー機能も内蔵されています。

 デイタイムランニングライトがスリーポイントの星形というのは、新型CLAでも採用されたデザインなので市販仕様のVでも踏襲されるはず。とはいえ、24インチのホイールはさすがにショーモデルだけの仕様で、実際には現実的なサイズが採用されることでしょう。

 ビジョンVの凄まじさには誰もが舌を巻くはずですが、新型Vクラスがミニバン市場でどこまで健闘できるのか、じつに興味深いところ。果たしてメルセデス・ベンツの本気はどこまで通じるのでしょうか。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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