この記事をまとめると
■個性的なスタイリングで多くの人の印象に残るクライスラーPTクルーザー
■PTクルーザーはネオンのFFシャシーとエンジンを流用して製作された
■1930年代に風洞実験の末に生み出されたエアフローの外観をモチーフとしている
レトロなスタイリングなのに実用性も高い
誰しも印象に残るクルマがあるかと思いますが、クライスラーPTクルーザーは最大公約数かのように多くのクルマ好きが「忘れられない」モデルの筆頭かもしれません。1930年代を彷彿とさせるプロポーション、スムージングをほどこしたかのような滑らかなスタイリング、それでいて大人5人が余裕で乗り込める実用性など、個性的のひと言では済まされないものがありそうです。そんなPTクルーザーの思い出を振り返ってみましょう。
クライスラーPTクルーザーのフロントスタイリング画像はこちら
アメリカ本国での市販は2000年1月のことで、日本には早くも7月には導入されています。が、当時は市販車よりも1997年に発表されたコンセプトモデル「プロント」が先行して大きな話題となっていたかと。
アメリカングラフィティとまではいかないものの、なんだかクラシックカーみたいなスタイルで、マッスルカー並みのタイヤ&ホイールを履いた姿にはアメ車好きでなくともワクワクしたのではないでしょうか。
クライスラー・プロントクルーザーコンセプトのフロントスタイリング画像はこちら
この当時、フォルクスワーゲンがニュービートルを発売しており、世界中の自動車メーカーがその反響に驚いていたことはご承知のとおり。対抗策、柳の下のどじょうを狙ったメーカーはいくつかあったものの、PTクルーザーほどの成功を収めたモデルはないでしょう。
コンストラクションはネタ元を聞けば単純で、クライスラーが鳴り物入りで発売したネオンのFFシャシー、エンジンを流用。
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2リッターの4気筒が中心となり、2.4リッターの格上げエンジン、さらにはターボ付き、1.6リッターのエコノミーエンジンなどさまざまなバリエーションが揃っていたのも成功したモデルらしい特徴です。