全国各地の「オーテック&NISMO」のクルマが大磯へと里帰り! 18回目の「AOG里帰りミーティング2025」は例年にも増して激熱だった!! (3/4ページ)

細かいコダワリが光るオーナーカー特集

 ここからは、イベントにエントリーしていたオーナーカーを3台紹介しよう。

 まずは1台目は、KaiKairさんが通勤快速号として所有する愛車の「マーチNISMO」だ。オーナーさんが呼ぶ愛称として「日産マーチ オーテック・ブルー・バージョン・ニスモ」と名付けられている。

 外装はスポーティなNISMO仕様をベースにしているが、NISMOの赤いアクセントがオーテックらしいブルーに変えられており、前後にもオーテックエンブレムが取り付けられている。「元からこういうグレードです」といわんばかりのさりげなさが、とってもオシャレ。

 さらによく見ると、フロントグリルとリヤナンバーポケットのブラックアウト化や、リヤエンブレムとリヤワイパーの化によってシンプル&クリーンな印象となっていた。

 続いて2台目は、「青キツネ」と名付けられたリクさんの愛車である、2代目セレナがベースの「セレナ・キタキツネ」だ。かつてオーテックが製作を手掛けた、アウトドア系ミニバンの先駆けともいえるモデルだ。

 また、アクアマリンブルー/スパークリングシルバーのツートンカラーはキタキツネ専用色であり、オーテックブルーに染まる会場では、ひと味違うトーンの青色が新鮮であった。

 車内にあるブランケットは、日産ディーラーで選べるオプションで設定され、オーテック扱いの用品となる「専用ブランケット」。キタキツネのかわいらしいイラストがあしらわれている、レアアイテムのひとつだ。

 この「キタキツネ」グレードはおろか、2代目セレナ自体を見かけることが減ってきてしまっている今日このごろだが、愛くるしいキツネとともに、ぜひこれからも末永く乗り続けてほしいと思える1台だった。

 最後に紹介する3台目は、杉本さんの2代目「エルグランドVIP」だ。ライダー顔にインフィニティエンブレムとY50フーガ純正ホイールを組み合わせた外観が印象的だ。

 初代ロイヤルライン、3代目VIPが量産特装車だったのに対し、2代目VIPは当時のオーテックジャパンによる「受注生産+オーダーメイド」のワンオフが基本で、官公庁や企業役員向けが前提だったレアな車両だ。

 室内は3列目を廃し、2列目に本革大型キャプテンシートと木目調キャビネットを備えた4人乗りのショーファーカー仕様で、後席専用オーディオやVHSデッキ、電動カーテン、トランクとのパーティションボードなど、まさにファーストクラス的な装備が与えられている。

 以前は初代ロイヤルラインに乗っていたというオーナーの杉本さんは、この2代目VIPの魅力に惹かれて中古車を探し当て、家族にちょうどいいミニバンとして長年愛用しているという。せっかくなので、話題の新型エルグランドについて聞いてみたところ、2列目キャプテンシートと大きくゆったりした肘掛けを評価しつつ、現実的な価格設定になると嬉しいと語った。


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