カローラ慣れしたドライバーはそう簡単に中国BEVに満足しない! どうなる? タイのタクシー事情 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■数年前まではバンコクではカローラ アルティスがタクシーの鉄板車両だった

■2024年以降は急速に中国製BEVのタクシーが普及した

■元々日本車でタクシー業務をしていた人が多いので中国車へ対する要求は高めだ

カローラを押し除けてBEVタクシーが街を駆け巡る

 数年前まで筆者はタイをカローラの楽園と呼んでいた。とはいえ筆者はバンコク市内及び近郊しか訪れていないのだが、まさに数年前まではトヨタ・カローラ アルティス(カローラセダンの東南アジア名)が、タクシー車両のほぼすべてを占めていた。そのため街なかにはカローラ アルティスのタクシーが無数に走りまわっているので、カローラ好きの筆者としてはまさに楽園。タイへ行くのを楽しみにしていた。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大も落ち着き、渡航自粛も緩和され再びバンコクを訪れるようになると、急速にタクシー車両として中国系ブランドのBEV(バッテリー電気自動車)が目立つようになってきた。最初はBYDの車両がまさに試験導入的なレベルで走りはじめたのだが、あれよあれよという間に増え続け、2024年には街を走るタクシーの49%がBEVになっているともいわれている。

 ちなみにバンコクでは、そもそもタクシー車両は燃料がだいたいNGV(天然ガス)となっているので(LPガス仕様もあるようだ)、トランクにガスタンクを抱えていることが多い。

 しかし、バンコク市など行政主体で、強制的にタクシー車両のBEV化を進めているということはないようである。しかし、ガス系燃料の高騰、そして高値安定となるなか、ガス充填箇所の閉鎖による縮小も進められているとのこと。

 かつてタイでは、黄色と緑のツートーンカラーが個人、単色が法人や協同組合タクシーとなっていた。そこに白色のBEVタクシーが加わり、いまでは街なかでは白色タクシーのほうをよく見かけると感じるほど、存在感を増している。ただ必ずしもBEVタクシー=白ということもなく、ときどき単色の白以外のボディカラーのBEVタクシーも見かける。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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