実力はもちろん希少性もNSX-Rのプレミア化に拍車をかけている
1997年になると、NSXはMTモデルを新たに6速化するとともに(NSXのスタンダードモデルには4速AT仕様の設定もあった)、搭載エンジンの排気量を3.2リッターに拡大。「タイプS」や「タイプS-Zero」といった、タイプRのコンセプトを受け継いだグレードも登場するが、ホンダはNSXのその進化をここで終えることはなかった。
1999年9月に再び行われたマイナーチェンジを経て、2001年12月には新たに固定式のヘッドライトを採用することなどでエアロダイナミクスをより改善し、引き続き軽量化にも積極的な取り組みを見せた、誰もが一瞬でその正常進化を理解するニューモデル(それまでのNA1型に対して、NA2型と呼ばれる)を発表。そして翌2002年5月には、それをベースに「NSX-R」を7年ぶりに復活させたのだ。
RA2型ホンダNSX-Rが究極の存在として語られるワケ【21世紀スーパーカーFILE #015】画像はこちら
エアアウトレットダクトを備えるCFRP製のボンネットフード、フィン付きのフロントアンダーカバー、リヤディフューザー、そしてこちらもCFRPを使用した専用リヤスポイラーなどを採用することで、マイナスリフトのエアロダイナミクスを実現した新型NSX-Rは、初代NSXの最終進化型であり、また究極形であるとも語られている。
搭載エンジンにはレーシングエンジンに見られる最新の組み立て技術が応用され、結果としてその出力効率とレスポンス性はより高まり、一方でサスペンションもスプリングレートやスタビライザーを強化し、ダンパーの減衰力もアップするなど独自のセッティングとなった。
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タイヤはブリヂストンによって、新型NSX-Rのために新設計されたポテンザRE070。フロントが215/40R17、リヤが255/40R17サイズとなるこのタイヤには、チャンピオンシップホワイトに塗装された、BBSと共同開発された軽量鍛造アルミホイールが組み合わされた。その内側には、スリット入りの16インチ径ディスクローターと強化ブレーキパッドを採用したブレーキシステムの姿も認められる。
キャビンでも、レカロ製カーボンアライドフルバケツトシートや、MOMO製の本革巻きステアリグホイール、そしてチタン製の球形シフトノブなど、多くの専用アイテムが用意されたNA2型のNSX-R。
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それが現在ではきわめて貴重なコレクターズアイテムとして、圧倒的な人気を博しているのは誰もが知るところだろう。参考までにそのデビュー時に、ホンダから発表された希望小売価格は1195万7000円(東京地区、消費税含まず)。その価値はこれからも高まり続けていくのは間違いない。