この記事をまとめると ■3代目となる新型日産リーフ のモデル概要を解説
■CMF-EV採用で静粛性と乗り心地を磨き機能も充実するが後席空間にはやや制約あり
■最長702kmの航続距離と新たな電力マネジメントでEVとしての完成度を大きく高めた
国産EVの代名詞が大幅刷新 2026年1月、2010年12月に初代が登場して以来3代目となる日産 の電気自動車、リーフの新型モデルが発売された。公道で触れ、試乗する機会が得られたので、昨年のプロトタイプ試乗では判明しなかった部分を含め、ここではまず新型の概要を改めてお届けしたい。
新型リーフは2WDのみの駆動方式で、78kWhバッテリーを搭載し最高出力218馬力、最大トルク36.2kgmを発揮するB7モデルと、新たに加わった55kWhバッテリーを搭載し最高出力174馬力、最大トルク35.2kg-mとなるB5モデルを揃え、それぞれの一充電走行距離はB7 Xがリーフ最大となる702km、最上級グレードのB7 Gが685km、ベースグレードのB5 Sが521km、B5 XとGがそれぞれ461kmとなる(WLTCモード値)。
そして新たに判明したのが、2026年1月から3月までの国からの補助金だ。新型リーフは全グレードで129万円まで増額され、国からの補助金を差し引いた実質負担金額はB7 G 約471万円、B7 X 約390万円、B5 X 約345万円、B5 G 約436万円となる。注目すべきはB5 Xで、B7 X比で約45万円安の、開発陣も「バーゲンプライス」と説明するほどコストパフォーマンスに優れたグレードとなる。ちなみに東京都などではさらなる自治体独自の補助金も加わることになる。
改めて新型リーフのプロフィールを紹介すると、ボディサイズは全長4360×全幅1810×全高1550mm(OPのプロパイロット2.0装着モデルは1565mm)、ホイールベース2690mm。つまり、先代より120mm短く、20mm広く、15mm低く、ホイールベースを10mm短縮した、スタイリッシュで塊感あるクロスオーバースタイルのプロポーションとなる。OPのプロパイロット2.0を選ばなければ、立体駐車場の入庫も容易ということになり、日本の路上にもジャストといっていいサイズ感である。
新型日産リーフのリヤスタイリング 画像はこちら
先代リーフe+ 62kWモデルの458kmから大幅に向上した最大702kmの一充電走行距離を実現できた背景には、78kWhバッテリーの搭載のみならず、空力性能の向上もある。リヤ角度17度のファストバックスタイル、フルアンダーカバー、開口最小化のエアロホイールの採用もあって、先代のCD値0.28から0.26へと向上しているのだ。
インテリアは13.3インチのメーターからセンターディスプレイへと続くデュアルディスプレイが先進感を強調する。全体的な質感、デザイン性は極めて高い。特筆すべきは、アリアと同じ電気自動車専用の、「スーっと滑らかな走り」を実現する根源となるCMF-EVプラットフォームを用いたことにより、各部の剛性を大きく高めたと同時に、エアコンユニットをアリアと同じようにボンネット側に押しやることができたため、インパネの奥行きを短くできるとともに、本来エアコンユニットが陣取る前席足もとに余裕が生まれ、すっきりとしている点だ。
新型日産リーフのインテリア 画像はこちら
後席は、前述の立体駐車場への入庫を考慮した1550mmという全高へのこだわりと、床下にバッテリーを敷き詰める電気自動車ゆえに室内高は1160mmにとどまるため(たとえば日産ノートは1240mm、アリアは1210mmだ)、身長172cmの筆者のドライビングポジション基準で、膝まわり空間は約215mmと十分な広さがあるものの、頭上方向はよりコンパクトな日産ノート同様の110mmと最小限(ノートの膝まわり空間は200mm)だ。